渡辺憲司最高学部長が、コロナ禍に際して自由学園の生徒学生に話したことを掲載した学部長ブログ第145回「今本当のやさしさが問われている。コロナ対策に向けて」、および前任の立教新座中学・高等学校で校長として東日本大震災で卒業式を行えなかった高校3年生に贈った一文「時に海を見よ」を中心に、心に響く数々の文章が一冊の本にまとめられ、この度発刊されました。
自由学園最高学部ホームページに掲載されてきた学部長ブログ「時を海を見よ その後」から、多数の記事がおさめられて世に出ることも、自由学園にとって嬉しいことです。
学生生徒の皆さんをはじめ、社会人の方々にもぜひお読みいただきたくご紹介いたします。
■『生きるために本当に大切なこと』
2021年2月25日（木）発刊 角川文庫
著者：渡辺憲司
（自由学園最高学部長・立教大学名誉教授・前立教新座中学校・高等学校校長）
解説：池上彰
（ジャーナリスト）
※電子書籍もあります。
■KADOKAWA オフィシャルサイトでの紹介・プレスリリース
オフィシャルサイト
プレスリリース
■今本当のやさしさが問われている
新型コロナウィルス感染症が拡大し始めた2020年2月、緊急事態宣言発令の前日に、自由学園は全校休校を決断しました。休校を控えた生徒学生たちに渡辺憲司最高学部長は、「不安が広がる今だからこそ人のやさしさが問われているのだ。社会にあっても、家にあっても今まで以上のやさしさで人に接することが望まれている。」という趣旨の話をしました。その内容が最高学部長ブログ「時に海を見よ その後」に掲載されると反響の輪が拡がり、英訳もされました。
https://www.jiyu.ac.jp/college/blog/ga/64717
今回の本の約3分の2には、上記の記事を始め、最高学部長ブログ「時に海を見よ その後」に掲載された数々の記事が納められています。
写真は、2021年2月26日に開催された「最高学部 生活経営研究実習報告会」で講評する渡辺憲司自由学園最高学部長です。
なお、刊行に際し公表されていますように、渡辺憲司最高学部長は今年度をもって退任することになりました。最後の教員生活で自由学園の学生・生徒に送った数々の話も含まれる本書を、ぜひお読みいただければと思います。
著者の渡辺憲司が、学部長ブログに本書出版の付記を書いていますのでご覧ください。
第174回『生きるために本当に大切なこと』刊行付記