今週の1冊『俳句が伝える・・・・』/図書館 お知らせ・近況 - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

今週の1冊『俳句が伝える・・・・』/図書館 お知らせ・近況 - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

図書館 お知らせ・近況

今週の1冊『俳句が伝える・・・・』

2023年11月27日

2023年11月27
『俳句が伝える戦時下のウクライナ』 馬場朝子翻訳 現代書館
『俳句が伝える戦時下のロシア』 馬場朝子翻訳 現代書館
『ウクライナ、地下壕から届いた俳句』ウラジスラバ・シモノバ著 黛まどか監修 集英社インターナショナル
俳句がロシア語で紹介されたのは、旧ソ連時代。ロシア語になった「奥の細道」は、学校でも取り上げられたことがあるそうで、海外の俳句愛好者の中にロシア語圏の方たちも多いとのこと。
『俳句が伝える戦時下のウクライナ』『俳句が伝える戦時下のロシア』は、今年の夏にNHKのETV特集でウクライナの作者7人、ロシアの作者8人へのインタビューで構成され、2日間で放送された番組がもとになっている。放送時間に収めることができなかった部分も含めた、俳句を通した戦時下のドキュメンタリーである。
『ウクライナ、地下壕から届いた俳句』の著者は、ハルキウに住む22歳の女性。14歳から俳句を続けてコンクールに投稿、受賞の経験もある。2022年3月の軍事侵攻以来、避難した地下壕からSNSに投稿してきた俳句を、日本の俳人がまとめた本。
外国語の俳句は一音節を1音として五・七・五にしていくそう。季語のない句もあり、その分自由度が増す。読み手に主体を預ける短い詩句は、17音の何倍もの情感を伝える。
ウクライナとロシアの戦争。イスラエルでも戦争が始まってしまった。
世界に広まった俳句が、戦争や争いを伝える手段として使われることがなくなるように、何をしたらよいのか、何を伝えてゆきたいか、本気で考えたい。俳句を愛する戦時下にある人たちが、何を考え感じているのか、伝えてくれる本です。

 

  図書館・資料室のご利用 についてはこちら

カテゴリー

月別アーカイブ