今週の１冊『さいしょのクリスマス』／図書館 お知らせ・近況 - 一貫教育の【自由学園】／ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

2025年12月8日
『さいしょのクリスマス　かみさまのやくそく』N.T.ライトぶん　ヘレナ・ペレス・ガルシアえ　日本聖書協会　
今週は、クリスマスの絵本をご紹介します。この本は今年の９月に発刊した新しい絵本です。
　ストーリーは聖書に書かれているイエス・キリストの誕生。子どもにもわかりやすく、やさしい言葉でつづられています。大人が読んでも、聖書の言葉がより具体的に自分の中に入ってくる感覚があるので不思議です。
　また、これまで生まれたばかりのイエスは「馬小屋の飼い葉おけ」に寝かせられている、と思いこんでいましたが、この絵本の中ではイエスが生まれたのは「どうぶつを　いれておく　ばしょ」と表現されていました。新約聖書の福音書を読んでみると、確かに明確に「馬小屋」とは書かれていません。「飼い葉おけ」と聞いたら、馬小屋だろうと思っていましたが、忠実に聖書のテキストを読んでみると新たな発見がありますね。
　この絵本の絵では、登場人物は白人ではなく、かなり事実に忠実に描かれている印象を受けました。高等部の礼拝では、先ごろ「ヨナ書」の通読をし、生徒の皆さんはヨナが魚のおなかの中にいる絵を見ました。この絵は同じ作者の『わたしの聖書物語』（日本聖書協会　2024年）のものです。こちらも絵を見るだけでその聖書箇所の内容が頭に入ってくるのでおすすめです。

  
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