今週の一冊『「いまどきの若者」の150年史』/図書館 お知らせ・近況 - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】
図書館 お知らせ・近況
2026年5月18日
2026年5月18日『「いまどきの若者」の150年史』パンス著 ちくまプリマー新書2026年
明治期から現在までの若者について分析した本です。著者は1984年生まれの日本人男性。これまでに音楽をはじめとしたさまざまなカルチャーに関する年史、年表を手掛けてきた人です。この本では、各時代の社会状況を背景として押さえつつ、その時代時代に若者がどのように捉えられてきたか、を書いています。
どの時代にも大人は「今どきの若者は〇〇だ」と、何か限定するような物言いをするのが常です。どうしてそのような言説が、各時代に生まれてきたのでしょうか。たとえばある時代の若者をカテゴライズする、ということは一般的にも受容されてきています。戦後派、団塊の世代、しらけ世代、バブル世代、氷河期世代、ゆとり世代、そしてZ世代・・・。この紹介文を書いている私自身は氷河期世代ですが、その前後がどのような社会状況であったのかを興味深く読みました。もちろん自分の生きてきた時代についても。
一般の研究所と異なるのは、著者自身が自分の幼少期から青春時代(つまり若者であった時代)について本書の中で紹介していることです。これがこの本の醍醐味の一つでもあると言えます。膨大な資料にあたって書かれた他の部分と少し異なる雰囲気で読みごたえがあります。
「歴史を追うことは、過去にこだわることでもあります。と同時に、未来へのヒントを探る作業でもあると思っています」(p8-9)という著者の言葉は、至言だと思います。過日、この著者が出演していたラジオ番組を偶然聞いたのですが、「巻末の年表をぜひ見てほしい!」とのことでした。字は小さいですが情報量は多いので、ぜひこちらも見てみてくださいね。
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