今週の一冊『本郷新伝』/図書館 お知らせ・近況 - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

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図書館 お知らせ・近況

今週の一冊『本郷新伝』

2026年5月25日

2026年5月25
『本郷新伝』「本郷新伝」制作委員会著/エアーダイブ Dybooks 2026年

 

彫刻家・本郷新(1905-2007)の評伝(マンガ)です。生誕120年に合わせて企画されました。とても読みやすく、本郷の作品やそこに込められている思想を知ることができます。


本郷は北海道に生まれ、旧制中学時代は油絵を描いていましたが、卒業後、東京高等工芸学校に進んでからは彫刻の作成を始めます。野外彫刻を数多く制作し、全国各地に作品が設置されています。広島の平和記念公園にある「嵐の中の母子像」、立命館大学にある「わだつみの声」などは、作者を知らなくても多くの人が目にしている像でしょう。

本郷は、自分の作品は「市民生活の中で市民と共に生きるべきだ」と語ったそうです(p109)。本郷は戦時中、自由学園でも美術を教えてくださっていた。そのご縁で、当時の生徒多ちに健康を讃えるレリーフを寄贈くださり、現在も資料室にて保管しています。学園長邸の庭にも「朔北の母子像」があります。
平和な社会を、芸術の世界から実現しようとした本郷の生涯を、ぜひ多くの方にこの本を通して知っていただけたらと思います。


ちなみにこの原稿を書いている私は、昨年夏に札幌にある本郷新記念札幌彫刻美術館を訪れました。ここでは常設展示で本郷のたくさんの作品に触れることができますので、おすすめです。

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