今週の一冊『フラダン』/図書館 お知らせ・近況 - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

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今週の一冊『フラダン』

2026年6月15日

2026年6月15
『フラダン』(古内一絵著 小峰書店2016年)

 小説の舞台は福島県。県立阿田工業高等学校にはフラダンス愛好会があります。高校2年の穣は、高1まで入っていた水泳部をやめて今はフリー。そんなある日、同級生の詩織から、フラダンス愛好会「アーヌエヌエヌ・オハナ」を見学にきて、と言われます。もちろん断りますが、詩織はあきらめません。

 その後転入生の宙彦がきっかけとなり、穣は結局フラダンス愛好会に入ることになるのでした。男子4人、女子6人。総勢10人の部員で繰り広げられる青春群像です。女子の中には穣と同じクラスの林マヤも。マヤと穣が恋愛関係になるのかどうかも、気になるところですが、この話題の展開の仕方が面白くて、クスっと笑ってしまいました。

 さて、高校の所在地は福島。そして、設定は東日本大震災から5年後です。阿田工業高校の生徒たちはさまざまなバックグラウンドをかかえています。生徒同士の間ではそれをうかつに話題にしてはいけないということが暗黙の了解とされているのですが、アーヌエヌエヌ・オハナではイケメン転校生宙彦目当ての1年生女子数人の入部が嵐を巻き起こし、結局一人ひとりの背景が明かされていくことに。どの生徒たちも、普段の笑顔や陽気なふるまいの裏で、様々なことをかかえていることが読者にもわかっていく内容構成です。

 物語のクライマックスは、全国のフラダンス部の高校生が集まってのフラガールズ甲子園。ダンス経験者の宇彦目当ての高1女子はいざこざの果てにほとんどが辞めてしまい、主力のダンサーだった高2の詩織(会長)も学校に来られない。そんな危機だらけのアーヌエヌエヌ・オハナが考えた秘策とは? ぜひ本書でご確認を!

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