7月10日(土)の午後,今年も全国水環境マップ実行委員会主催の「身近な水環境の全国一斉調査」に最高学部生の有志が参加しました.本調査は年に一度,6月上旬に全国各地で実施されているもので,学園は調査が全国規模になった2004年の第1回以降,18年連続での参加となりました.学園は校内を流れる立野川と,東久留米市内の「落合川と南沢湧水群(平成の名水百選)」周辺の16地点を担当しています.
調査には例年,男子部高等科1〜3年生の「自治区域」場所の一つである「川管理グループ」の現役メンバーをはじめ,川管理グループ経験者を中心に最高学部生の有志,更には若手の卒業生有志も応援に駆けつけ実施しています.昨年度は全校休校期間と重なり生徒・学生の参加ができませんでしたが,今年は感染予防対策を実施した上で,男子部と最高学部の在校生のみで実施することとしました.しかしながら,緊急事態宣言や雨天により再々度延期し,例年より一ヶ月遅れての実施となりました.
当日,男子部高等科生は3名,最高学部生は1年生男子が1名,2年生男子が2名,3年生男子が1名,4年生女子が1名の計8名の生徒・学生が集まり,13:30からミーティングを行った後,2班に別れて自転車でそれぞれの調査地点に向かいました.現地ではマニュアルに基づき水温や流量の簡易な測定と採水,川の様子やゴミの有無などを記録しました.調査後,採水したサンプルを学園に持ち帰り,センサーや試薬を用いてpHや有機汚濁系の指標であるCOD(化学的酸素要求量)などを測定し,片付けと記念撮影をして17:30に解散しました。
今回,生徒・学生は2年ぶりの参加となりましたが何度も参加している「ベテラン」の最高学部生がリーダーシップを発揮し,現場での細かな調査手順や注意事項などを丁寧に男子部生に指導してくれました.次年度もより多くの生徒・学生が参加し,こうした機会を通じて高大での取り組みが一層活発になればと思います.
結果についてはこちら
【研究】第18回身近な水環境の全国一斉調査に参加
昨年度の様子
【研究】第17回身近な水環境の全国一斉調査に参加
写真:小田 幸子(最高学部教員)
文・写真:吉川 慎平(最高学部教員)