【研究】第17回身近な水環境の全国一斉調査に参加/環境文化創造センター - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

【研究】第17回身近な水環境の全国一斉調査に参加/環境文化創造センター - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

環境文化創造センター

【研究】第17回身近な水環境の全国一斉調査に参加

2020年7月1日

自由学園は今年も全国水環境マップ実行委員会主催の「身近な水環境の全国一斉調査」に参加しました.本調査は年に一度,6月上旬に実施されいるもので,学園は調査が全国規模になった2004年の第1回以降,17年連続で参加しています.2019年は全国6,241地点で697団体(個人参加を含む)が調査を実施しています.その内学園は校内を流れる立野川と,東久留米市内の「落合川と南沢湧水群(平成の名水百選)」周辺の16地点を担当させていただいています.

調査は毎年,男子部高等科1年生の「自治区域」場所の一つである「川管理グループ*」の現役メンバーをはじめ,川管理グループを経験した高等科2,3年生の生徒や,3回以上参加しベテランとなった最高学部の学生,更には卒業生も駆けつけ,総勢15人程度で実施しています.また現地で採水したサンプルは,地域の方々が近隣で調査したものも含め,男子部理科室に持ち寄り,COD(化学的酸素要求量)やEC(電気伝導率)等の測定を行なっています.

しかしながら,今年は新型コロナウイルス感染症の影響で,生徒・学生の参加は見合わせることとし,教員と近隣在住の卒業生の協力を得て6月7日(日)に実施しました.例年,地域の方々と協力して実施していた測定も,個別に行うという異例の対応となりました.例年に比べて何倍もの時間を要し,改めて多くの参加者あっての調査ということを実感した次第です.

2000年に発足した川管理グループの活動は,満20年を迎えました.この20年間を見ても,立野川下流部を中心に水質は大幅に改善してきています.また最近では最高学部の学生時代にこの調査に参加した経験のある女子の卒業生が,地元の河川を対象に調査に参加するという新たな展開もありました.今後も地域の水環境の保全に貢献するとともに,こうした経験を基にした輪が広がっていくことを願っています.

 

落合川での調査の様子

 

南沢湧水での調査の様子

 

*「川管理グループ」の最近の活動は以下でも紹介されています.

学園長ブログ:第20回 学内を流れる立野川の「川管理」自主グループ

学園長ブログ:第72回 生徒たちが作ったザリガニビュッフェ

 

文・写真:吉川 慎平(環境文化創造センター・最高学部)

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