2011年3月11日に発生した東日本大震災から15年が経とうとしています。被災地の現状や復興の歩みが語られる機会も少なくなってきました。震災を直接知らない世代も増え、当時社会全体で共有されていた切迫感や問題意識も次第に薄れつつあります。それでも被災地では、人と人、人と自然とのつながりを大切にしながら、よりよい地域づくりに向けた歩みが続いています。
最高学部では、6月19日(金)、第7回共生共創フォーラム「震災15年、陸前高田の再生を目指して」を開催します。
今回のフォーラムでは、甚大な被害を受けた岩手県陸前高田市を舞台に、震災後の地域再生に取り組んできたお二人をお招きします。
船戸義和さん(岩手大学客員准教授)は、東日本大震災直後から被災地に入り、「人の復興」に着目して活動を続けてこられました。建物やインフラの復旧だけでなく、人々が安心して暮らし、支え合いながら生活できる地域コミュニティの再生こそが重要であるとの考えのもと、被災者の生活再建を支える自治会づくりや地域運営の支援に取り組んでこられました。自由学園男子部57回生でもある船戸さんは、自由学園で培った「自治」の精神を大切にしながら、災害公営住宅などにおける住民主体の地域づくりを支援しておられます。当日はオンラインでご登壇いただく予定です。
小出愛菜さん(陸前高田しみんエネルギー)は、大学時代から気候変動問題に関わる活動に取り組み、現在は陸前高田しみんエネルギーに所属しています。再生可能エネルギー事業だけでなく、地域づくりや人材育成などにも携わり、持続可能な地域社会の実現に向けた実践を重ねておられます。震災を経験した地域だからこそ生まれる新たな挑戦や、未来へ向けた地域づくりについてお話しいただきます。
船戸さん、小出さんは、それぞれ異なる立場から陸前高田の再生に関わりながら、人と人、人と自然とのつながりを大切にした地域づくりを実践してこられました。震災から15年を迎える今、お二人のお話を通して、復興とは何か、地域を再生するとはどういうことか、そして私たち一人ひとりが社会とどのようにつながりながら生きていくのかを考える機会となればと願っています。
共生共創プログラムについて
自由学園創立者は、「教育が新社会を創る」という願いのもと、よりよい社会を築くための教育を目指しました。
最高学部で2024年度より始まった共生共創プログラムは、現在の社会において先駆的によりよい社会を目指す取り組みを行っている実践者の方々と学生がつながり、実社会において問題発見・問題解決の力を磨くことを目的とした新しいプログラムです。
学内で開催する実践者によるリレー講演「共生共創フォーラム」、全国17か所の学外研修拠点での実践的な学び、そして事前・事後の講義や実習によって構成されています。学生たちは教室での学びと現場での学びを往還しながら、共に生きる社会の実現に向けて考えを深めています。
今回のフォーラムも、最高学部の学生が教室で受講する内容をオンラインで同時配信いたします。関心をお持ちの方はぜひご参加ください。
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【関連リンク】
自由学園100人の卒業生+「共助の精神を育むコミュニティ支援のあり方」(船戸義和さんインタビュー)
船戸さんが震災後の地域コミュニティ支援に取り組むことになった経緯や、「自治」「共助」に対する考え方について詳しく紹介されています。ぜひご一読ください。

















