最高学部の水文・気象観測室のメンバーは、1月末に測量技術者として働く卒業生の指導を受け、校内の新天地(実習圃場)を流れる立野川の開渠区間(およそ150mの区間)の河川横断測量を行いました。記事はこちら
この河川横断測量は、浸食傾向にある立野川に残された自然河岸の保全に資する目的で、2021年から毎年行っています。
横断側線は10m間隔で、全15カ所あるため1日で全てを終わらせることは出来ず、残りの測量は3月に入ってから3回に分けて行いました。この間、2月末に立野川の水位が低下し、涸れ川状態になり測量自体は行いやすい状況になりました。
また、3年分の河川横断測量の一部を比較考察し、2月26日の「第18回川でつながる発表会」と、3月18日に行なわれた自由学園環境文化創造センター主催・第1回オンラインセミナー「足もとから考える環境問題~Think Globally,Act Locally~」にて発表しました。この発表を中心となってまとめた1年生の2名は高等科で川管理グループを経験しており、その頃から最高学部生とこの河道横断測量や立野川の橋の架け替えなど、いくつかの活動に参加してきました。
今後は詳細に3年分の結果の比較を行い、東久留米市と協議の上で学園が行っている「川管理」の活動にも資するよう、身近な環境の変化を分析し発信していきたいと考えています。
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文・写真:小田 幸子(最高学部教員・環境文化創造センター次長)
写真:吉川 慎平(最高学部教員・環境文化創造センター長)