2026年9月5日(土)、自由学園最高学部の中教室にて第9回リベラルアーツ学会を開催しました。教職員・学生のほか、学外から2名、オンラインで4名の参加があり、4つの発表が行われました。
はじめに、昨年急逝した前学会長・木村秀雄先生の最終講演での思いを受けての応答として、元学部長の大貫隆先生が講演しました。木村先生が、共同の空間で相互に批評し確認し合う自由学園の教育のあり方に深く共感していたこと、また「自由」の意味を振り返りながら、神による創造も一度で完成したものではなく、混沌のなかでよりよい世界を目指して試行錯誤を重ねる「途上」の営みとして捉える可能性が論じられました。
吉川慎平先生は、2025年9月の局地的大雨を事例に、学内の気象観測データを示しながら、局地化する気象現象を捉えるため、市民自らが地域の気象を観測することの意義を報告しました。

奈良忠寿先生は、自由学園所蔵の考古資料から、南沢移転後、国語科で歴史資料を読む学びが実際の発掘調査へと発展していった教育活動を紹介しました。そこからは、大正自由教育運動とも重なる当時の学園の姿が浮かび上がりました。

酒本は、ドゥルーズ・ガタリのリゾーム概念を手がかりに大学改革を問い直し、学生を教育の主体として捉え、カリキュラムや自治を固定された制度ではなく、関係のなかから生成するものとして考える可能性を提起しました。
会場を変えて行われた懇親会でも意見交換が行われ、異なる領域から自由学園の教育と研究を考えるよい機会となりました。

2027年度も9月上旬に研究発表会を行う予定です。詳細が決まり次第自由学園最高学部ホームページにアップする予定です。ご参加をお待ちしています。
文:酒本絵梨子(学会事務局)、写真:小田幸子(学部教員)
第9回リベラルアーツ学会のプログラムはこちらからご覧ください。















