4年課程2年生必修のフィールド研究基礎（秋期）では、後期課程での卒業研究に向けて、自由学園が得意とするフィールド系の学びを深める手法について学んで来ています。講義全体としては自然科学と社会科学分野が中心ですが、12月11日と来年1月22日の2回は人文科学分野のフィールドワークというテーマで、今年度は文化人類学がご専門で、東京外国語大学 アジア・アフリカ言語文化研究所に所属されている大坪玲子先生に特別講義をお願いしました。大坪先生は現在、中東・イエメンを中心に、ヨーロッパやアジア諸国で嗜好品や難民に関する研究を展開されています。
初回の講義では、文化人類学の基礎や、フィールドワークにおけるインタビュー調査の手法などを、失敗例などを交えながら紹介されました。また日本各地で出汁や具材など、多彩なバリエーションがあると考えら得る「お雑煮」について、インタビューをしようという課題が出され、各自が冬休み中にレポートに取り組むことになりました。どのようなレポートが出揃うか、今から楽しみです。
文・写真：吉川 慎平（最高学部教員・環境文化創造センター長）
