最高学部 「那須農場での学びと持続可能な農業・地域づくり」の講義で6月29日(土)〜30日(日)の2日間、学部生7名と教師2名の計9名が那須農場付近の自由学園の田んぼにて除草作業などの活動を行いました。

29日(土)は夕方に那須に到着して、食事後に座学を行いました。座学では『西那須野町の自然』を輪読し、那須野が原の地形や土壌、蛇尾川と湧水や用水について学習しました。その後、農場に行く前に田んぼから取ってきた雑草の観察とスケッチを行いました。観察とスケッチをしたことで除草前に田んぼにはヒエやコナギ、オモダカなどどのような雑草が生えていてどのような特徴があるのか学習することができました。


30日(日)は朝5時に起床し、那須農場の露場の柵の取り付けから始まりました。前回の作業で柵の準備は終わっていたので、測量機器を使い柵の高さを揃えながら取り付けを行い、露場の修復作業は概ね完了しました。その後朝食を取り、指導してくださっている地元の農家さんのお宅に移動しご挨拶をしてから田んぼでの作業に向かいました。
農家さんからは現在田んぼは中干しの期間で最高分げつ期だということ、そこからいくつ穂が出るか数えるとよいことなど様々なお話しをしていただきました。田んぼでの作業では、イネの計測と除草に分かれて作業を行いました。イネの生育状況としては、全体的に大きく成長しており、長いもので草丈が60㎝以上のものもありました。分げつの細かい状態は分かりませんが、茎の数が最初に植えた4本から50本にまで増えている箇所もありました。
除草では田んぼが中干し期間のため5月の除草で使っていた機具は使えず、手作業で雑草を抜きました。1時弱で20㎏の肥料袋13袋分除草できました。雑草による収量の比較をする予定の区画では今回は時間の関係上、除草作業は大きな雑草を取り除くことだけ行いました。田植えから一度も除草をしていない区画では雑草が多く生えていましたが、イネも成長しており、多様な生き物の生息地にもなっているように見られました。




この日は田んぼでの作業の他にも、前日に引き続き那須塩原地域の水質調査も行いました。
今回の活動は約1ヵ月ぶりの作業だったため雑草も多く除草は大変でしたが、イネは確実に成長しており今後の成長も楽しみであると共に、来月の作業での除草もしっかりと取り組んでいきたいと思います。


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文:山田 周太郎(最高学部3年)・写真:吉川 慎平(最高学部教員・環境文化創造センター長)・小田 幸子(最高学部教員・環境文化創造センター次長)