6月20日の学部祭、無事終了しました。悪天候にもかかわらず足を運んでくださったみなさま、ありがとうございました。

自由学園の特徴の一つに、多世代が同じキャンパスで学んでいるということがあります。0・1・2 歳の「こっこ」、2 歳の「生活団プレ」から始まり、初等部、中等部、高等部、最高学部、そして年齢制限のない成人のための学校「リビングアカデミー=LA」まで、その年齢差は 90 歳に及びます。「学校」という場がこのように多世代が交わりつながる可能性を持っているということは、本当に素晴らしいことです。
羽仁もと子先生は、晩年、自由学園の教育の過去と未来にふれた文章の中で、「これからさきの鮮やかな目標は、学校はその温かさにおいて、子供たちの第二の家庭であり、今の世の中に存在する最も優れた社会であるという、その実相を具体化していくことである」という言葉で、目指す学校像を示しました。この日はその温かいつながりを実感する一日でした。
メイン会場の食堂ホールでは、今年もリビングアカデミー学生の方々による「もったいない文庫」が出店され、本好きの学生たちがリサイクルブックを手に取っていました。
また私の「体験授業」には、うれしいことに大人の受講生に交じって中等部 1 年生の参加もあり、久しぶりに中学生との授業を楽しみました。

スタンプラリーで会場をまわった中高生のみなさんからも、「久しぶりに上級生に会えたのが嬉しかった」、「学部生の学びや日々感じていることがそのまま表れていて素敵だった」、「まったく知らなかった自由学園を知り、世界が広がった」、「今後も同じ自由学園としてもっと関わりを増やしたい」といったうれしい声が寄せられ、出会いと発見の場となったことが感じられました。
今回の学部祭は 3 期委員会が実行委員も引き受けてくれましたが、準備開始時、学生たちがやりたいことをあげはじめたら、ホワイトボードに書ききれないほどになったことがまずうれしいことでした。
4 月に入学した 1 年生が考え作成した学部祭紹介ポスターは美しく、そのサブタイトルが「暮らすこと、学ぶこと」であることには感心しました。最高学部を表すにもっともふさわしい言葉でした。

それぞれの企画にも「博物館のような縄文土器展示にびっくりした」、「学園の竹のモルック“竹ック”が楽しかった」、「3 種の筆の書道体験がよかった」、「学園の池の植生を初めて知った」、「ポーランド語は難しかった。ポーランドに行きたくなった」、「卒業研究が専門的で興味深かった」等々の感想が寄せられました。

当日の内容は、学部の学びと生活紹介、学園出土の縄文土器展示、書道&七夕短冊飾り、学園の竹のモルック(竹ック)、水門気象観測室コーナー、国際交流プログラム、『世界難民の日』プロジェクト、卒論展示・教員紹介・講義体験、共生共創プログラム、学園新聞紹介、学部チャンネル生放送、Nゲージとジオラマ、フリーマーケット、お茶の会・飲食コーナー、LA「もったいない文庫」、即興ピアノ演奏、池の植生観察会
等々でした。すべてを終えた最後に、熱のこもった音楽ライブが行われました。




私自身も学部祭を楽しませてもらいましたが、準備期間、そして当日の学生たちの様子から、それぞれが持つ秘めた素晴らしい力を発見する機会になったことが何よりうれしいことでした。
人気の喫茶コーナーの裏方として黙々と食器洗いをしていた人たち、ライブを横目に淡々とたこ焼きの店じまいをし、テーブルを拭き上げていた人たち。多くの場面でこうした働きがあって成り立った一日でした。あっという間の片付けも見事でした。
学生のみなさん、お疲れ様でした。温かいつながりの一日をありがとう!


















