7月30日、朝7時から学生・生徒たち、農芸の先生方と圃場の整備。刈った草は草マルチとして畑に入れました。草刈りでよい汗をかき、帰りに銭湯で気持ちよく汗を流しました。みなさん、お疲れ様でした!

7月31日、夏休み当番の学生、1年生N君、S君、2年生F君、M君と校内の芝生の手入れをしました。実に気持ちのよい働きぶりで、2時間ほどで見違えるほどきれいになりました。

「掃除は学園教育の入門」という創立者羽仁吉一先生の言葉がありますが、キャンパスを自分たちの手で管理することは、「自労自治」を重んじる自由学園が大切にしていることです。

昨日、テニスコートの草刈りをしていると、染織の作品制作に来た4年生のOさんが通りかかり、私に気づいて声をかけてくれました。
「高橋先生でしたか。わあ、お疲れさまです。」そして、さらに一言。「ありがとうございます。」
さらりと口にしたこの「ありがとうございます」。優しい気遣いのできるOさんらしい、心のこもった自然な言葉でした。同時に、「自由学園の学生らしい言葉だなあ」と、後ろ姿を見送りながら感じました。
テニス部でもないOさんが、草刈りをしている私に「ありがとうございます」と伝えてくれたのは、なぜなのか。
そこには、「本来は私たち学生・生徒が維持管理すべきテニスコートの草刈りに、先生が汗を流してくださっている。ありがとうございます。学生の一人として感謝します」という思いが込められていたのではないかと思います。
自分の家の前の落ち葉を、誰かが掃いてくれていたら、「ありがとうございます」と自然に声をかけたくなる。それと同じ感覚なのだと思います。Oさんにとって、学校のどこであっても、そこは自分たちの大切な場所なのだと思います。
最高学部には、学生自身が学内の樹木や植物の手入れ、畑での野菜や花の生産、図書館の運営、さまざまな施設のメンテナンスなどを行う「生活経営研究実習」という授業があります。
学生たちは、学校を単に学ぶために利用する場所としてではなく、自分たちの生活と学びの「ホーム」として受け止めています。
そして、その美しさや環境を、自分たち自身が汗を流して守り、育てていくという経験を重ねています。だからこそ、あの「ありがとうございます」が自然に生まれたのだと思います。
自分の属する場を自分たちのものとして大切に思う心と、他者への感謝を忘れない心。
Oさんの何気ないひとことの中に、自由学園での日々の生活を通して育まれてきたものが凝縮されているように感じ、とても温かい気持ちになりました。















