2018年度から開講されている「領域横断研究」の開講記念講演会を社会デザイン研究者の三浦 展（株式会社カルチャースタディーズ研究所 代表取締役）様をお招きして5月17日（木）に記念講堂で開催しました。
学生に語り掛けながらの講演
講演テーマは「東京の郊外の歴史」と題して、まず、東京が人口増加に伴い都市圏を拡大しながら発展し、関東大震災以降に西側へと拡大してきた歴史をたどりました。次に、日本の郊外がアメリカの戸建てとソ連の団地をモデルに、近代化の中で求められる住宅のスタイルと郊外生活のスタイルを実現させる場になってきたことを解説していただきました。そして、世界的に豊かさを求める潮流の中で、豊かな自然を擁する日本の郊外の魅力について海外から指摘されたことも紹介していただきました。
参加した最高学部学生の感想のなかには、私たちが生活している場所を理解し、その魅力を再発見する機会になったというものが多く、ライフスタイル研究を進めていくうえで刺激的な講演会となりました。
文：水嶋敦（学部教員）
写真：田中 悠貴（学部3年）
