５月17日（土）の10時40分から12時10分まで学部２年生の卒業生講座が行われた。講師は男子部28回生の福井誠さんで、福井さんは今春より学部のキャリア支援室長を勤められている。
福井さんは、長く勤務されておられた会社での経験をもとに、企業で働くということを学生にわかりやすく説明してくださった。とくに、会社での経験が自由学園でのどの経験とどのように繋がっているかについても、成功談と失敗談をまじえて、具体的にお話してくださった。また、履歴書を実際に書いてみることで、学生はこれまでの勉強と生活を振り返った。
学生の感想
今回の卒業生講座は、１年生の講座と比べて、就職活動についてより具体的なお話が聴けました。私は就職活動はまだ先のことだと思っていましたが、もうそろそろ本格的に始めなければいけないなと思い焦りました。また、今回は事前準備として、履歴書を書きました。将来について漠然と焦りを感じるより、まずは今までの自分を振り返って見つめることから始めようと思いました（菊池春果）。
福井さんと事前に講義の打合わせをした際に”成功談だけでなく失敗談も聞きたい”という案が学生から出て、講義では実際に価格交渉での失敗談を聴くことができて、新鮮な気持がしたと同時にちょっとしたことが大失態に繋がる恐ろしさを知りました。履歴書にみなが書き込む時間に関しては、筆が進まずシーンとしてしまうかも知れないと思っていたのですが、積極的な雰囲気で取組めたようだったので良かったです（鈴木七穂）。
これまで卒業生のお話というのはただ耳を傾けるだけで、そこから何か考える事はあまりなかった。今回履歴書を書くという過程で、自分が今まで取り組んだ事を振り返れたのは良かった（八木顕人）。
文・写真：遠藤敏喜（学部教師）
