12月8日から13日まで5泊6日の日程で、最高学部2年課程2年の学生5名と引率の教師3名は伊勢・奈良・京都へ卒業研究旅行に行った。
一日目は伊勢神宮内宮の参拝、二日目は飛鳥のお寺や神社、古墳を巡った。この二日間は、国文学の講義をして下さっている長谷川政春先生に訪れた史跡に関してお話をしていただいた。三日目・四日目は奈良の法隆寺、東大寺などのお寺の拝観、古梅園で墨作りの見学をした。その後京都に移動し、五日目はグループ行動で桂離宮と修学院離宮の見学、六日目は大徳寺真珠庵、興臨院を拝観した。また、三日目と五日目には奈良と京都の友の家での食事会に今年も招いていただいた。
この一週間で特に印象に残ったのは、二日目に當麻寺の塔頭の一つである中ノ坊に泊めていただいたことだった。昭和・平成の著名な画家の絵が天井に描かれたお部屋で一晩を過ごす、という貴重な体験ができた。
今年度は学生の人数が非常に少なかったため、係の仕事を掛け持ちするなど準備が大変だった。しかし、旅行中はお寺や神社での説明を全員が間近で聞くことができたり、移動にバスではなくタクシーを利用したため例年にはない場所に行けたりと、内容の濃い1週間になった。今年度はこの卒業研究旅行を卒業勉強のテーマとしていることもあり、旅行前に和辻哲郎の『古寺巡礼』を読み、拝観予定のお寺に関する知識を深めた。また、旅行中は、一人一人が毎日日記をつけ、この旅行の意義を考察しながら過ごすことができた。この1週間の学びをこれからの勉強に繋げていきたい。
文：齋藤 悠・鈴木七穂（学部２年） 写真：古川紗希（学部２年）
