夏休みの最後の9月12日（月），今年も最高学部2年課程2年生を対象として修養会を行いました．
2年課程2年の3名と高橋和也学部長（学園長）と担任と担任補佐の教員3名の計6名が，羽仁先生記念図書館中教室に集まり，高橋先生の司会で開会の礼拝，引き続き羽仁もと子著作集第15巻『信仰篇』より，巻頭の言葉から始まる数章を取り上げて解説とお話がありました．予め学生から当該箇所を読んで一番印象に残った一文を選び、その文を選んだわけ、考えたことを提出してもらった資料も使いながら，お互いの考えを聞き合うこともしました．更に，『信仰篇』から2つの章を取り上げ，それを読みながら意見交換を行いました．
3名の学生からは，学園に入学してからの自身の成長の振り返り，今思うこと，また卒業までにどのような心持で過ごしたいと思うか，更に卒業後の予定などを話してもらいました．初等部で教えていただいた小さなことを大切にして続けることの大切さが自分の基礎となっていること，海外から入学して言葉の壁や生活の違いに苦しんだこと，家族や先生方，何よりも友人に支えられて今までの歩みがあったことなどが，銘々の率直な言葉で語られました．
会の終わりに出席者一人一人が感想を述べましたが，「一人ではなかなか読まないと思う『信仰篇』を読む機会があってよかった．予め読んだ際には理解できなかったり，不思議に思ったことも，先生方や友達の意見などを聞いて考えてみることで，腑に落ちることもあった」「学園生活を振り返って語るということで，学園の学びや自分の成長を落ち着いて考える機会が持てた」などの感想がありました．
2学期には，卒業勉強にも一層力を入れつつ，各自が卒業に向けての歩みを進めることになります．健康に留意し，協力して日々の生活を送ってほしいと願っています．
文・写真：小田 幸子（最高学部教員）
