4月17日(土)午前9時50分から、リビング・アカデミー(以下LA)の2021年度始業式が自由学園講堂で開かれた。新たに28名の新入生(6期生)を迎え、6年目のスタートを切った。
昨年の始業式は新型コロナウイルスの影響で7月にずれ込んだ。今年は、新型コロナのまん延防止等重点措置が東京に適用されている中ではあるが、なんとか4月に開催できた。もちろん健康調査票を提出し、入り口で検温、手指の消毒を実施、席の間隔も広くとるなど万全の対策がとられた。
まず新入生が拍手に迎えられて、中央前方に着席。讃美歌74番を声を出さずに心の中で歌った。
高橋和也学園長は「新入生のみなさん、入学おめでとう。新しい家族が加わったことに学校を代表してお祝いを申し上げたい」と歓迎の辞を述べた。正面の壁には校旗が掲げられ、「今年は創立百周年。先日の中高生の入学式で生徒代表が101個目の星を付け、101年目がスタートした」と説明。100年前に創立者が考えた教育について「知識の詰め込みでなく、自ら学ぶ人、一生学び続ける人を育てていく。そういう人は社会に眼を開く人になる」と紹介し、「皆さんはいつまでも自ら学ぶ姿勢を示している」とLA生への期待を述べた。続いて新入生代表の池上みゆきさんにLAバッジ(学生章)が授与された。
LAスタッフを代表して、今年度新たに就任した石川章代リーダーは「コロナの先行きが見通せない中で、28人もの新入生を迎え、1~5期生も90人以上が学びを継続される。みんなの知恵と工夫で豊かな時間を共有できたら」と挨拶。学生による協力委員会の委員長には恵良泰夫さん(1期生)が就任した。最後に2階席からコーラスクラスの学生が「LA賛歌」を歌って、始業式を終えた。
休憩をはさんで、石川リーダーがLA学生のしおりに沿って、一年間の学びのスケジュールや選択クラス、自由活動などについて詳しく説明した。
<キャンパスツアー>
このあと新入生を中心に学生は3つのグループに分かれて、キャンパスツアーに出かけた。小雨模様ではあったが、ちょうど新緑が映える季節。歴史ある木造校舎、樹木や野草の説明を聞きながら、初めて校内に足を踏み入れた新入生は、豊かな自然を楽しんだ。
<昼食>
講堂に戻ってから昼食。この日の献立はお赤飯、松風焼き、千草あえ。食後に「希望満充」というサツマイモ餡のお菓子。コロナ感染に気をつけて黙食に徹した。
<家族ミーティング>
LAでは学生が交流する単位として10の家族(12人程度)を構成している。さっそくこの家族ごとに分かれて自己紹介しあい、先輩学生が新入生にLAの楽しさや、楽しみ方を伝授するなど、わきあいあいのひとときを持った。
(鈴木健司)