講義「日本の里山」で各自の関心領域を聞き合う/教養・専門 - 自由学園 最高学部(大学部)/ 最先端の大学教育

講義「日本の里山」で各自の関心領域を聞き合う/教養・専門 - 最先端の大学教育【自由学園 最高学部(大学部)】

教養・専門

講義「日本の里山」で各自の関心領域を聞き合う

2022年10月30日

最高学部の講義「日本の里山・里川・里海と地域デザイン」では、春期を通して「里山」という概念と、地域を捉える原単位としての「流域」に注目し、フィールドワークと座学の往復を通じて共通認識を深めてきました。秋期では、これからの地域が抱える様々な課題(例えば人口減少、過疎化、一次産業の担い手不足、気象災害の激甚化、インフラの老朽化等々)を念頭に、各自の関心に沿ったテーマを設定し、課題解決に向けた新しい提案を取りまとめていく計画です。

10月15日(土)、秋期1回目の講義では、各自が更に深めたいと思うテーマを5分程度の短いプレゼンテーションにまとめて発表し、互いにコメントし合う時間をもちました。メンバーからは、シカの被害と対策、里山の減少と新しい里山の在り方、若者の力を地域に活かす、荒川の「横堤」と流体の制御、里山の管理、森林管理と針広混合林化、3Dソフトを使った名栗の里山の再現、荒川水系新河岸川流域について、養蚕文化の継承といった各自の関心に沿ったテーマが出されました。問題意識がはっきりしている人も、模索中の人もいましたが、これから更に内容を深めていく予定です。

 

各自のテーマ設定について発表

 

ディスカッションの様子

 

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文・写真:吉川 慎平(最高学部教員・環境文化創造センター長)

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