自由学園とは?
思想しつつ 生活しつつ 祈りつつ
100問100答


『自由学園とは?100問100答』は、自由学園について、さまざまなご質問を頂くことにお答えするための冊子で、2010年に発行いたしました。自由学園の教育理念、歴史、生徒・学生の学びの姿、教科の特色、関連団体の活動や学費などの詳細を問答形式でまとめたものです。2016年に本文を一部改訂し、このたびWeb化いたしました。

自由学園はキリスト教を柱とし、知識の多寡だけで人間の価値を測ろうとしない、「生活即教育」をモットーとした教育理念を95年貫いてまいりました。この『100問100答』によって、その一端をご理解いただければ幸いです。


 羽仁もと子・吉一夫妻によって設立された自由学園は、2011年に創立90周年を迎えます。
 創立者が逝かれて半世紀余、多くの課題に直面しながらも、大勢の方々に支えられて、自由学園はその独自の歩みを進めてきました。
 今、100年に一度といわれる世界規模の大きい価値観の転換点に立っています。
 90周年を迎えた時、その10年後の100周年における自由学園の姿を考えておくことはもちろんですが、更にそこから次の100年へと歩みだす準備をも整えておかなければなりません。それが私たちの責務であると認識しています。その第一歩として、自由学園の教育の本質をわれわれ自身が再確認すると共に、自由学園の教育に関心をお持ちいただいている方、現在はあまりご存じではない方に、「自由学園とは何か」を知っていただくため、一問一答形式の冊子を準備してまいりました。
 私たちは今、「時代を超えて何を変えず」、「時代の変化の中で何を変えていくか」を問われていますが、この冊子の内容にも時代を超えて変わらない精神・理念の部分と、時代の変化の中で形を変える性格のものがあります。大きくは、第1章から第4章の理念の部分までは前者であり、第4章以降の具体的な形からは後者に属すると考えます。後者の部分については、建学の精神を損なうことなく、その時代にあわせて最も望ましい姿へと次の世代が改革をしてくれることを期待しつつまとめました。
 もとより、この冊子だけで自由学園のことを十分にお伝えすることが出来るとは思っておりませんが、自由学園への理解と関心を深めていただく一助となることを願っています。
 この冊子をあえて一問一答形式にしたのは、ご関心のある事項を探しやすくするためです。巻末の「問一覧」「索引」も活用して読んでいただければ幸いです。

2010年1月1日 自由学園 総合企画室


目次

はじめに

第1章 自由学園の教育 問1-23

第2章 自由学園の生い立ち 問24-33

第3章 自由学園の「自由」の意味 問34-48

第4章 自由学園の一貫教育 問49-67

  1. 一貫教育の意味
  2. 一貫教育における感性教育
  3. 最終過程としての最高学部
  4. 最高学部のカリキュラム
  5. 自由学園のリベラル・アーツ
  6. 卒業後の進路

第5章 自由学園の生活 問68-94

  1. 全員で集まって始まる一日
  2. 食を大切にする生活
  3. 働くことの教育的意味
  4. 寮生活について
  5. 学びの成果の評価
  6. その他の生活

第6章 学びの費用と関係団体 問95-100

  1. 校納費などについて
  2. 自由学園の組織
  3. 自由学園の関係団体

おわりに


問一覧

100問100答

  1. 自由学園の教育の特色をひとことで教えてください。
  2. 自由学園の教育はキリスト教精神に基づいていると聞きますが。
  3. なぜ校内に礼拝堂がなく、学校専属の牧師(宗教主任)がいないのですか。
  4. 自由学園では、教会に行くことや洗礼を受けることを勧めていますか。
  5. 自由学園の教育にとって大切なことは、どのようなことですか。
  6. 「日々の生活から学ぶ」ためには家庭との連携が必要となると思いますが。
  7. 「日々の生活から学ぶ」教育を実践するために、どのようなことをしていますか。
  8. 自由学園が少人数制をとっているのはなぜですか。
  9. 団体生活の中で上級生と下級生とが学びあうということについて教えてください。
  10. 生徒の数に対して教職員が多いと聞きましたが。
  11. 生活を基本とする教育を行なうために、どのような環境を整えていますか。
  12. 広いキャンパスの維持管理は、どのようにしているのですか。
  13. 生徒の自治組織は、どのように運営されているのですか。
  14. 自治生活の中で、生徒たちはどのように人間関係を学んでいくのですか。
  15. 「家族」について、もう少し詳しく教えてください。
  16. 「生活即教育」を標榜していますが、生徒たちはどのようなことをするのですか。
  17. 教室の中での勉強はどのようになっていますか。
  18. 自由学園らしい工夫とは、どのようなものですか。
  19. 自由学園は知識の習得ということを、どのように考えているのですか。
  20. 美術や音楽の教育で、自由学園らしさはどのようなところに現れていますか。
  21. 「張り出し勉強」という勉強は、どのようなことをするのですか。
  22. 全員が参加する登山があるようですが、そのねらいを教えてください。
  23. そのほか、宿泊を伴う校外学習の機会はあるのでしょうか。
  24. 自由学園はいつ誕生したのでしょうか。
  25. 自由学園はどこで始まったのですか。
  26. 最初の26名の生徒はどのようにして募集したのですか。
  27. 目白から現在の東久留米市(当時、南沢と呼んだ)に移ったのはいつですか。
  28. 南沢にキャンパスを移した後、目白のキャンパスはどうなったのですか。
  29. 女子部と切り離して男子部を発足させた理由は何だったのですか。
  30. 創立当時の教科はどのようなものだったのでしょうか。
  31. 戦前の卒業生は、社会に出て、どのような道に進んだのでしょうか。
  32. 目白に生活学校、那須には農学塾というものがあったと聞きますが。
  33. 創立者を失ったとき、自由学園はどのように対応しようとしたのですか。
  34. 自由学園の「自由」とは、どのような意味なのでしょうか。
  35. 自由学園の「自由」をもう少し分かりやすく説明してください。
  36. 自由学園において生徒が真に求めるべきものは何なのですか。
  37. 自己流で家を建てるということですか。
  38. 創立当時、「自由」という言葉は、どのような意味を持っていたのでしょうか。
  39. 最高学部には学校教育法による大学の資格がないというのは本当ですか。
  40. 大学の資格がない理由を教えてください。
  41. 資格の問題について、創立者はどのようなことを言っていたのですか。
  42. 自由学園最高学部を卒業した学生は、どのような進路を取るのでしょうか。
  43. 「学歴重視」が根強く残っている中で、卒業生は不利な立場に置かれませんか。
  44. 自由学園の卒業生には、共通性があるのでしょうか。
  45. 自由学園に入学するときに求められる資質はどのようなものですか。
  46. 保護者には入学試験の時に何が求められますか。
  47. 偏差値とは無関係の入学試験をされていますが、どうしてですか。
  48. 帰国子女の受け入れや、海外からの留学についてどのようになっていますか。
  49. 自由学園の特色は一貫教育にあるとのことですが、体系を教えてください。
  50. 一貫教育のねらいはどこにあるのでしょうか。
  51. 一貫教育の段階について教えてください。
  52. 自由学園の一貫教育の特色を各部別にもう少し詳しく教えてください。
  53. 一貫教育は最高学部で完成すると考えてよいのですか。
  54. 自由学園には恒例の行事が多くあると聞きますが。
  55. 自由学園が美術・音楽と体操に力を入れてきているのはなぜですか。
  56. 生徒・学生が行事の運営までもするとのことですが。
  57. 大学に相当する最高学部では、どのような勉強をするのでしょうか。
  58. 最高学部の勉強と男子部や女子部の勉強はどうつながるのでしょうか。
  59. 具体例を教えてください。
  60. 女子部・男子部での学びが直接つながって継続・発展する例はありますか。
  61. 男子の例はありますか。
  62. 最高学部のカリキュラムを、もう少し詳しく教えてください。
  63. 最高学部で志向するリベラル・アーツは、他とは違うのでしょうか。
  64. 自由学園の目指すリベラル・アーツは、どのようなものなのですか。
  65. その考え方は、どのように実際の教育に活かされているのですか。
  66. 自由学園の教育を受けて社会で活躍している人の名を挙げてください。
  67. 大学院に進学するのに、学校教育法の大学ではないことが障害になりませんか。
  68. 自由学園の一日の生活はどのようにして始まるのですか。
  69. 自由学園では「食」を大切にしていると聞きますが。
  70. 食事は誰が作るのですか。
  71. 食糧部というところは何をするところですか。
  72. 食材はどのようにして調達するのですか。
  73. 学園内で生産される食材はどのくらいありますか。
  74. 自由学園ではキャンパスの維持や管理を生徒たちがしているのですか。
  75. 自由学園では「働くこと」を教育の中でどのように考えているのですか。
  76. 自由学園の農場や植林地について教えてください。
  77. 農場や植林地では、どのような働きをするのですか。
  78. 最高学部の学生のための植林地は、どのようなものなのですか。
  79. 中等科以上の生徒には寮があるそうですが、寮について教えてください。
  80. 寮に入る人はどのくらいいるのですか。
  81. 最高学部ではどうでしょうか。
  82. どのような寮があるのですか。
  83. 清風寮や東天寮の寮生は外出や外泊はできるのですか。
  84. 清風寮や東天寮の食事は誰が作るのですか。
  85. 寮では自治生活をしているそうですが、どのように運営されているのですか。
  86. 寮には職員はいないのでしょうか。
  87. 各自の学びの努力は、だれがどのように評価するのですか。
  88. 勉強した成果を発表するような場があるのでしょうか。
  89. 最高学部では成績評価をどうしているのですか。
  90. 最高学部でも研究の成果の発表はあるのでしょうか
  91. 放課後の活動について教えてください。
  92. 生徒たちの健康管理や安全対策はどうなっているのでしょうか。
  93. 女子部・男子部には制服はあるのでしょうか。
  94. 生徒・学生の服装や持ち物については、どのように考えているのですか。
  95. 自由学園に子どもを入れると、校納費はどれくらいと考えればよいのでしょうか。
  96. どのような奨学金制度があるかを教えてください。
  97. 自由学園には、学園を支える組織がいくつかあるようですが、ご説明ください。
  98. 学校法人としての自由学園の組織を教えてください。
  99. 自由学園に関係がある組織にはどのようなものがあるのですか。
  100. 自由学園が受け取っている寄付は、自由学園協力会からだけですか。

コラム

  1. 自由学園の生徒募集要項より
  2. 家庭と学校の連携
  3. 那須農場
  4. 自治区域
  5. 委員会組織(女子部の例)
  6. 夏休み報告書
  7. 新年言志
  8. 自由学園の美術・音楽の指導者
  9. 自由学園工芸研究所
  10. 自由学園の遠足で登る山
  11. 消費組合運動
  12. 農村セッツルメント
  13. 『自由学園の手紙』
  14. 卒業研究の国際学会での発表
  15. 速水林業と自由学園
  16. 寮の名前の由来
  17. 学業報告会での報告テーマ

特別コラム

  1. 習字に見る思索と成長(PDF)
  2. ライト様式の自由学園の校舎(PDF)
  3. 最高学部卒業生の進路(PDF)
  4. 一貫教育の考え方と体系(PDF)
  5. 感性教育とその発表(PDF)