デンマーク研修報告4/国際センター お知らせ・近況 - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

デンマーク研修報告4/国際センター お知らせ・近況 - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

国際センター お知らせ・近況

デンマーク研修報告4

2025年8月27日

8月23日(土)

朝、11時にスベンボーにある貧民収容博物館を見学しました。1872年に建てられた貧民収容所は、1974年まで使用されていたそうです。働くことができない高齢者、アルコール依存症、未婚の妊産婦など家族の恥とされた人が、自ら収容所のドアを叩き、収容されたそうです。しかし入所すると男女と子どもはそれぞれ別々に収容され、市民権、養育権、投票権など一般市民の権利を放棄しなくてはならなかったとのことです。

「社会のゴミ箱」と呼ばれた人々を収容する施設は、1900年には400〜600の施設があったそうですが、現在は負の歴史を伝えていく目的として唯一スベンボーの貧民収容所が残されているそうです。

福祉先進国のデンマークですが、その始まりには、こうした人権を無視した収容施設があったとのことです。1971年に政治家がスベンボーの収容所を訪問し、その悲惨な状態を報じたことから収容所のあり方が問題視され、1974年に閉鎖に至ったとのことです。

午後はスベンボーの町を散策しました。

8月24日(日)

朝オレロップを発ち、コペンハーゲンに向かいました。11時過ぎにコペンハーゲンに到着し自由時間を過ごした後、1843年に建てられたチボリ公園に行きました。夜は集まって月曜日に行うプレゼンテーションの練習をしました。

8月25日(月)

朝コペンハーゲンからアレロッド高校へ移動しました。日曜日に駅で確認したところ信号故障でコペンハーゲン・アレロッドの途中区間がバスの代行輸送になっていることが判明しました。24名の生徒がスーツケースで代行バスに乗ることは困難が多く、どうなることかと心配しましたが、途中駅で、アレロッド高校の近くに住む卒業生の方が私たちのために道案内をしてくださり、どうにかアレロッド高校に無事に到着することができました。

アレロッド高校では、ホストファミリーの生徒が名前を書いたボードを持って迎えてくれ、その後、ホストファミリーのメンバーと一緒に学内を周り、一緒にお昼を食べた後、クイズやダンスを一緒に踊りました。こちらからは自由学園の紹介、日本の季節や服装、日本の食についてプレゼンテーションをしました。アレロッド高校の生徒が熱心に聞いてくれて、質問も多く生徒たちも苦労して準備した甲斐がありました。

アレロッド高校は同年齢の生徒との交流ということもあり、皆楽しく交流していました。3時過ぎに一旦家に帰った後、6時半に夕食を持って学校に集まり、ポットラックパーティーをしました。今日と明日、1人もしくは2人でホームステイをします。デンマークのご家庭で良い経験ができればと思っています。

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