男子部・最高学部の生徒・学生が「第19回身近な水環境の全国一斉調査」に参加/研究・実習 - 自由学園 最高学部(大学部)/ 最先端の大学教育

男子部・最高学部の生徒・学生が「第19回身近な水環境の全国一斉調査」に参加/研究・実習 - 最先端の大学教育【自由学園 最高学部(大学部)】

研究・実習

男子部・最高学部の生徒・学生が「第19回身近な水環境の全国一斉調査」に参加

2022年6月4日

6月4日(土)の午後,今年も全国水環境マップ実行委員会主催の「身近な水環境の全国一斉調査」に男子部生と最高学部生の有志が参加しました.本調査は年に一度,6月上旬に全国各地で実施されているもので,自由学園は調査が全国規模になった2004年の第1回以降,19年連続での参加となりました.学園は校内を流れる立野川と,東久留米市内の「落合川と南沢湧水群(平成の名水百選)」周辺の16地点を担当しています.

 

参加したメンバーで記念写真

 

調査には例年,男子部高等科1〜3年生の「自治区域」場所の一つである「川管理グループ」の現役メンバーをはじめ,川管理グループ経験者を中心に最高学部生の有志で実施しています.昨年度は緊急事態宣言や雨天により再々度延期し,例年より一ヶ月遅れての2021年7月10日(土)の実施となりましたが,今年は予定通り実施することができました.

 

学生リーダーを中心にブリーフィング

 

班に分かれて機材とコースを確認する

 

当日は,男子部高等科1年生2名,2年生2名,最高学部生は1年生4名,2年生1名,3年生2名,4年生1名の計12名の生徒・学生が集まり,13時過ぎからミーティングを行った後,2班に別れて自転車でそれぞれの調査地点に向かいました.現地ではマニュアルに基づき水温や流量の簡易な測定と採水,川の様子やゴミの有無などを記録し可能な範囲で回収しました.調査後,採水したサンプルを学園に持ち帰り,センサーや試薬を用いてpHや有機汚濁系の指標であるCOD(化学的酸素要求量)などを測定し,片付けと記念撮影をして17:30に解散しました.最後に学生リーダーから「来年も引き続き参加してほしい,これからも身近な川に関心を持っていきましょう」と挨拶がありました.

 

落合川での採水

 

立野川での採水

 

湧水池での調査

 

今回,男子部高等科生と最高学部1年生2名は初めての参加となりましたが何度も参加している「ベテラン」の最高学部生がリーダーシップを発揮し,現場での細かな調査手順や注意事項などを丁寧に指導してくれました.次年度以降も,こうした機会を通じて高等科生と最高学部生の交流が活発になればと思います.またコロナ渦以前は地域で活動する市民グループの方が採水したサンプルも学園で水質分析を行っており,交流の機会になっていました.20周年を迎える来年は,従来の形に戻れることを祈るばかりです.

なお,今年度は自由学園が長年「水源の森づくり」を行っている埼玉県飯能市の名栗植林地周辺の河川に対象範囲を拡げて行いました。詳しくはこちら

 

学校に戻り手分けして水質分析

 

昼下がり、落合川を泳ぐカルガモの親子

 

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写真:栗田 匠(最高学部3年)
写真:小田 幸子(最高学部教員・環境文化創造センター次長)
文・写真:吉川 慎平(最高学部教員・環境文化創造センター長)

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