6月15日(土)
東村山市社会福祉協議会が主催する社会福祉士総会の記念講演で講師を務めた。いただいたテーマは、「『災害に備えるために必要なこと』~市民として、ソーシャルワーカーとして~」ということで、日頃から充分に備えていただくことが、延いては災害時の職務遂行へと繋がることをお話しした。
本校のある東久留米市も含めて、避難所となる学校の多くは、避難者の収容力が不足している可能性が指摘されている。この問題は、災害の規模が大きくなればなるほど顕著になるだろう。昨今の災害現場では、車中泊者やテント泊者の様子が取り上げられているが、そうした避難行動を選択する方々の背景には、こうした問題も隠れている。
では、誰がそういった方々を確認し、適切な支援へ繋ぐのかという課題が出てくるわけだが、おそらく行政がそれを行うのは不可能で、この社会福祉士の方々のように、日頃から地域へ関わり、そこで築かれたネットワークこそが頼りになるのだと考えている。
これらを踏まえると、まずは「生き残っていただく」こと、そして「家族の安全・安心を確保していただく」ことが最低限必要で、それがあって初めて職務の遂行が可能になることをお伝えした。
今回は3時間の講演であったが、参加された約20名の方々は、皆さん一様にあっという間だったとおっしゃっていた。学んでいただいたことを、これからの活動に活かしていただけると幸いである。
危機管理本部 蓑田圭二

