この度、本校も制作に関わった「そなえるドリル」の英語版が完成した。このプロジェクトは昨年9月にスタートし、今回は杏林大学が中心となって進められた。
国内には多くの外国人が生活している。一度災害が起きれば、そういった方々も同じように被災生活を送ることになるわけだが、彼らに対して、そのことへ備えるための手引きがきちんと用意されているかと言えば心許ない。この「そなえるドリル」英語版は、そういった状況を少しでも改善したいという思いで作られた。
昨夏は豪雨災害が頻発し、今年の夏も同様の想定をすべきであろうことに異論の余地は無いだろう。また昨今は買い占めなどによる物不足も深刻で、これも災害時には繰り返されることが容易に想像できる。
日本人でも途方に暮れてしまう状況の中で、外国人の方々の不安や困り感は相当なものであることが推察でき、そういった部分の解決策として、この英語版がお役に立てれば幸いである。
危機管理本部 蓑田圭二
