TOKYO854くるめラ「ギュッと防災講座」10月14日(木)/安全への取り組み お知らせ・活動報告 - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

TOKYO854くるめラ「ギュッと防災講座」10月14日(木)/安全への取り組み お知らせ・活動報告 - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

安全への取り組み お知らせ・活動報告

TOKYO854くるめラ「ギュッと防災講座」10月14日(木)

2021年10月15日

今回の放送では、今月初めの台風16号と7日に発生した地震とを取り上げた。

まず、7日に発生した地震は、ニュースにもあったように震源地は千葉県北西部で、震度5強、マグニチュード5.9、震源の深さは約80㎞という地震だった。東久留米市内は震度3であったが、足立区や川口市宮代町では震度5強を観測している。震源より少し離れた場所で、揺れの強さが減衰せずに、周辺よりも大きな震度を示した点は興味深い。この地震では、その足立区で列車が脱線した他、都内での水道管破裂の報告が約30ヶ所、首都圏でのけが人も20名以上という被害が出てしまっている。

この地震の揺れに関しては、所沢にある防災科学技術研究所の観測点での記録に因れば、30~40秒くらい継続した模様で、東日本大震災の揺れの継続時間が約130秒だったことと比較すると、地盤のズレの程度がそれほど大きなものではなかったことが推察される。また、地震の規模を示すマグニチュードは、それが「1」上がると威力が約32倍にもなると言われることから、これも東日本大震災のマグニチュード9と比較することでその程度が分かってくる。

ところで、近い将来に起こり得る地震として、南海トラフ地震と首都直下地震という二つの地震を私たちはよく耳にする。前者では震度7、マグニチュード9が想定されているが、東久留米市内の震度予測は5強である。また、後者はマグニチュード7以上で、同じく東久留米市内の震度予測は6弱~6強である。震度を見れば、首都直下地震から受ける被害の方が大きいようにも感じる一方、南海トラフ地震では、静岡県沖から四国・宮崎県沖のまでの範囲で地盤のズレが生じる可能性があることから、震度5強で長い時間が揺れが継続する可能性も充分に考えられる。引き続き両地震への備えをしっかりと行っておいていただきたい。

最後に、台風16号について振り返ると、当初は「大型で、非常に強い勢力、気圧935hPa、中心付近の最大風速は50m/s、最大瞬間風速70m/s、暴風域が広く、雨雲が強いのが特徴」とされており、東京にも大きな影響を与えるのではなかと危惧されていた。しかしながら、最も影響のあった1日の気象庁所沢観測所での記録では、総雨量が65.0㎜(一時間雨量は12時の8.0㎜が最大)で、風速も8.7m/sが最大ということから、被害が発生するレベルまでには至らずに済んだようである。ただ、その前の台風14号と比較すれば台風らしい(?)台風だったのかもしれないが。

危機管理本部 蓑田圭二

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