TOKYO854くるめラ「ギュッと防災講座」10月28日(木)/安全への取り組み お知らせ・活動報告 - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

TOKYO854くるめラ「ギュッと防災講座」10月28日(木)/安全への取り組み お知らせ・活動報告 - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

安全への取り組み お知らせ・活動報告

TOKYO854くるめラ「ギュッと防災講座」10月28日(木)

2021年10月28日

 10月も終盤に入り、豪雨災害の発生リスクも低減されてきたことから、今後は、地震災害へスポットを当ててゆきたいと思っている。

 先日、首都直下地震や南海トラフ地震に関する都の被害想定を見直す方針が明らかにされたという記事があった。これを受けて今回の放送では、「首都直下地震」を概観することにした。ここで、”首都直下”とはどこかという疑問があらためて思い浮かぶが、「首都直下の範囲は、首都圏を中心とした『150㎞×150㎞』であり、その範囲のどこかで発生する地震のこと」という定義も見られる。つまり、概ね東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県・茨城県のどこかが震源(地盤のズレが始まった場所)、あるいは震源域(地盤のズレが生じた全体の範囲)になるのが首都直下地震だということになるだろう。

 その首都直下地震に関連して、平成25年12月に首都直下地震対策検討ワーキンググループは、首都直下における M7 クラスの地震の震度分布として19 地震を示している。これらの地震は、1923年の関東大震災以前に発生したマグニチュード7クラスの地震(7か所で発生)を基に想定された地震で、この19地震の内、7つの地震が都内を震源とするとされており、その時の市内の震度予測は6弱~6強となっている。

 ここで、関東大震災の地震名は大正関東地震である。震源は相模トラフで、この海域ではくり返し地震が発生していると言われ、大正関東地震クラスでは約200~400年の周期で、その前の1703年に発生した元禄関東地震クラスでは2000~3000年の周期が指摘されている。先ほど、大正関東地震の前に7か所で地震が発生したと書いたが、元禄関東地震後から約200年の間でそれが発生していることになる。ただ、これらの地震の発生の仕方には偏りがあり、1923年に近づくにつれて頻発するようになるので、いわゆる「〇年以内に〇%」という表現がそぐわないのではないかとも思っている。(1955年安政江戸地震での被害が一番大きく、江戸市中で約10,000人の死者が出たという記録もある。)

次回は、南海トラフ地震を取り上げて概観する。皆さんには、地震災害の知識を少しでも深めていただき、”賢く恐れ”ながら、良い準備を行っていただきたいと思っており、これからの放送がそのお役に立てれば幸いである。

危機管理本部 蓑田圭二

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