TOKYO854くるめラ「ギュッと防災講座」11月11日(木)/安全への取り組み お知らせ・活動報告 - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

TOKYO854くるめラ「ギュッと防災講座」11月11日(木)/安全への取り組み お知らせ・活動報告 - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

安全への取り組み お知らせ・活動報告

TOKYO854くるめラ「ギュッと防災講座」11月11日(木)

2021年11月13日

前回の放送では、「首都直下地震」を取り上げて概観したことから、今回は、「南海トラフ地震」に焦点を当ててお話をさせていただいた。

「南海トラフ」とは、大まかに静岡県沖から宮崎県沖まで続く水深4,000ⅿ級の深い溝のことを指しており、それ故、この辺りで発生する地震のことを「南海トラフ地震」と呼んでいる。この場所では、大陸プレートのユーラシアプレートと海洋プレートのフィリピン海プレートとがぶつかり、そのフィリピン海プレートがユーラシアプレートの下側へと潜り込んで行っている。その際、硬い岩盤同士が半ば無理やりに上下で交差することから、その動きは当然スムーズには行かず、ユーラシアプレートをフィリピン海プレートが引きずり込むように潜り込んでゆくため、それが限度を超えて、弾けて元に戻ってゆこうとする時に地震が発生するようだ。

「南海トラフ地震」は、古くは684年にその発生が確認されており、最新の1944年・1946年に発生した昭和地震まで8回の発生記録が見られる(もちろんその684年以前にも発生していたと考えるべきではある)。更にもう少し整理をすると、この地震は、静岡県沖で発生する「東海地震」と愛知県沖から和歌山県沖で発生する「東南海地震」、そして四国沖で発生する「南海地震」の3つからなる地震の総称となっており、加えてこの8回の内、実にその半分の4回で3つの地震が連動して発生したという記録が残っている。

先にあげた最新の昭和地震では、1944年に「東南海地震」が発生し、その2年後の1946年に「南海地震」が発生したという特徴が見られる。またもう一つの重要なポイントとして、この時には「東海地震」が発生していないということも挙げられる。つまりこの辺りでは、その前の1854年安政地震から167年もの間、引きずり込みが続いている状態であることが推察され、その影響もあって、次の「南海トラフ地震」は3連動地震で、震度7、マグニチュード8~9が予測されている。但し、東京都内の震度予測は5強となっており、「首都直下地震」の震度予測6弱~6強を下回る予想となっていることは知っておかれると良い情報ではないだろうか。それぞれの地震の特徴を掴んで、適切な準備の参考としていただけると幸いである。

危機管理本部 蓑田圭二

カテゴリー

月別アーカイブ