TOKYO854くるめラ「ギュッと防災講座」12月23日(木)など/安全への取り組み お知らせ・活動報告 - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

TOKYO854くるめラ「ギュッと防災講座」12月23日(木)など/安全への取り組み お知らせ・活動報告 - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

安全への取り組み お知らせ・活動報告

TOKYO854くるめラ「ギュッと防災講座」12月23日(木)など

2021年12月27日

今回の「ギュッと防災講座」では、家屋の耐震基準に着目してお話しした。前回は、地形や地盤に焦点を当てる内容であったが、地震の揺れに因る家屋の被害を想定する際、この家屋の耐震基準と地盤との関係を踏まえておくことが重要であることから、そうした点にも関心を持ってもらいたいと思いからだ。

この耐震基準は、大きく分けて昭和56年5月までの「旧耐震基準」と、昭和56年6月以降の「新耐震基準」とに分けられる(平成12年6月からは「強化新耐震基準」を採用)。この内、「旧耐震基準」で建てられた建物、特に木造住宅においては、大規模地震を受けた場合の損傷が大きくなると言われており、実際、兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)や熊本地震でも、「旧耐震基準」の木造住宅の全壊率の高さが指摘されている。更に、木造住宅の倒壊には、軟弱地盤との関連も見られることから、ご自宅がどのような地盤の上に立っているのか、またどの耐震基準で建てられたものなのかといったことを事前に確認していただくことで、より適切な備えに繋がるのではないかと思っている。

25日(土)には、市内で活動されている「助け合おう避難所の会」からお声かけいただき、「あなたの街の災害リスクを考える!」というテーマで講演を行った。テーマとしては、私がこれまで行ってきた講演の流れに沿うものであったことから、あらすじは直ぐに見積もることができたが、市外から参加される方々もあるということだったため、事例報告というかたちを取りながら、最終的には、「地区防災計画」作りへと繋がるような構成にした。いただいた感想では、防災情報を地域化してゆく道筋が分かったとおっしゃっていただき、ご依頼に対して責任を果たせたという安心感をもった。今後市内でも、こうした機会が増えてゆくことを願っている。

さて、今年一年も様々な機会をいただけたことに心から感謝を申し上げたい。どうしたら上手く伝わる講演ができるかということに日々向き合う中で、鍛えられ、知見も深めてゆくことができた。有難いことに、2022年も既にいくつかの講演が決まっている。引き続き良い準備をして、皆さまの防災活動に有益な情報が提供できるように尽力してゆきたい。

危機管理本部 蓑田圭二

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