東村山市男女共同参画推進講座の収録を終えて/安全への取り組み お知らせ・活動報告 - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

東村山市男女共同参画推進講座の収録を終えて/安全への取り組み お知らせ・活動報告 - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

安全への取り組み お知らせ・活動報告

東村山市男女共同参画推進講座の収録を終えて

2022年2月8日

2年ぶりの開催となる男女共同参画推進講座の収録を、7日(月)に東村山市役所で行ってきた。年明けから続くコロナ感染症の拡大により、再び対面での講演が難しくなる中、それでも今年は何とか中止せずに行いたいという担当者の思いから、今回は事前収録した映像を配信するかたちで実施することになった。

今年のテーマは、「どう備える?どう支える?女性の視点を生かした防災講座」ということで、引き続き、被災生活下における災害時要配慮者、特に女性への配慮に対して焦点を当てながらお話をすることになった。ただ今回は、これまで行ってきた講演とは大きく内容を変更し、「問題となっていること」や「どういった対処が取られてきているのか」といったことを丁寧に追いかけながら、少し違った視点から見えるこの問題の見え方についても取り上げながら、今後の展望について皆さんと共有した。

一度大きな災害が起これば、指定避難所の運営方法など様々な問題点が報告される。中でも、女性への配慮が行き届かず、大変苦労したという事例は多く、その度に、指定避難所の運営に女性の視点を取り込まなければならないとうことが言われてきた。昨今では、インターネットで検索をすれば、そうした問題事例や対処方法などが直ぐに分かるようになっており、東京都は女性の防災リーダーの育成を掲げ、養成セミナーや研修会なども開催しており、情報共有と人材育成という両輪でこうした状況の解決が目指されている。確かに、これらはとても重要な取り組みである一方、繰り返される反省を踏まえると、他にも問題点があるのではないかという思いにもなる。

私自身は、例えば現在の地域防災の建付けが、いわゆる地縁組織による組織的・定例的な活動に立脚しているという点に脆弱性を感じており、まさにこの点に手を入れることが、女性の視点を取り込むことの新しい方向性にも繋がるのではないかと考えている。日々忙しい女性を地域防災の組織的・定例的な活動に取り込むこと自体に無理はないのか、また、これまでの災害では家庭に残らざるを得なかった女性の実際と現在の準備とに齟齬は無いのかなど、これらの点を踏まえつつ、女性が地域活動の主役になっている姿にも期待しながら、現実的な地域防災のあり方を再構築しなければならないというのが私の考え方である。

収録した映像は、20日(日)に講座へ応募者して下さった方々に向けて配信されることになっている。ご覧になって下さる皆さんの問題意識に、少しでも光が差す講演となっていれば幸いである。

危機管理本部 蓑田圭二

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