「次の100年に向けて」 創立100周年を前にして/お知らせ - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

「次の100年に向けて」 創立100周年を前にして/お知らせ - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

お知らせ

「次の100年に向けて」 創立100周年を前にして

2019年6月7日

この度、2021年に創立100周年を迎えるにあたり、今後自由学園が目指す教育の姿を発表いたします。
これから皆様のご意見も伺いながら、生徒と共に改革を実現していきたいと考えています。はっきり決まりましたことは、順次ホームページ等でお知らせいたします。

 

「次の100年に向けて」  自由学園学園長 高橋和也

自由学園は2021年に創立100周年を迎えます。次の100年を目指す自由学園の学校改革を進めるために、昨年4月、下記について取り組む学校改革推進室を設置しました。
1.カリキュラム改革
2.働き方改革
3.一人ひとりのケアの体制の充実
4.教育の発信

そして、以下の改革指針を決定しました。
・キリスト教精神を根底に据えて、常に「一人ひとり」を大切にし続ける学園
・よりよい「社会をつくる人」が育ち続ける学園
・子どもたちも教職員も「自ら学び続ける人」になる学園
その後、各課題に取り組む4つのワーキンググループを組織しました。

 

■「共生共学」の学校づくり

学校改革推進室では昨年1年をかけて、「次の100年に向けて今後進めていく、中高の段階の新しい学びの改革」を中心課題として議論を重ねてきました。そして今後段階的に「共生共学」の学校へ移行することを決定し、理事会・評議員会において承認されました。
目指す「共生共学」の学校は、性別や年齢、国の違いなど、多様な背景を持った人が交じり合うことで視野を広げ、共に生きることを学ぶことができる学校です。そして同時に、一人ひとりの個性や興味・関心を尊重し、それぞれが主体的に学ぶ力を身につけることができる学校です。
女子部男子部は共に「真の人間教育」という同じ目標に向かいつつ、これまでそれぞれ女子にふさわしい教育、男子にふさわしい教育として、それぞれのよさを持った実践を重ねてきました。今回の改革は、時代の変化の中で、女子男子の枠を超え、よりよい人間教育の実現を目指し、自由学園らしい、生涯を通じた学びの土台作りをさらに進めていくものです。

改革の背景
これからの時代は私たちの日常生活と地球全体の問題とが影響し合う時代です。しかもその問題は一人では簡単に答えが出せない複雑な問題です。また違った考えや立場の人が共に暮らす多様化が進む時代になります。ロボットと人間が共存する時代とも言われます。
私は、急激な変化が進むこのような時代にあって、主体性と協働性、心と頭と体をバランスよく育てる自由学園の教育の価値は、ますます高まるものと確信しています。
しかし同時に、今後さらにこの教育を意義あるものにしていくためには、これまで伝統的に続けてきた取り組みの意味を問い直し、また時代の変化の中での新しい取り組みを進めることが必要です。
この数年このような時代の課題に向き合い、国際交流や環境教育などの推進に取り組んできました。国を超えて様々な人と共に生きる力を、また、人間だけではなく、この地球上の全ての生き物と共に生きる姿勢を身につけてほしいと願ってのことです。
そして今後さらに、学校を社会に向かって開き、多様性を受け入れ、これからのよりよい社会を創る子どもたちが成長するにふさわしい学校づくりを進めていきます。

段階的移行
すでにこの数年、平和週間の学習、フィンランドの交換留学、デンマークやカンボジアの研修旅行など、それぞれ女子部男子部が別々に始めたよい学びの機会を、共に学ぶプログラムとして変更してきました。生徒たちにとって、より学びを深め合う機会となっています。
2019年4月からは4人の副学園長を置き、学校改革指針に基づき具体的なカリキュラムの検討に入っています。今年度はまず美術科などで女子部男子部の生徒たちと先生方が共に学ぶ共修授業の試みを始めています。学業報告会でも男女共修での探求的な取り組みを行いたいと思っています。次年度以降もこのような共修授業をさらに進めていきます。
今後、生徒と協働して、新しい学びや生活の内容を検討していきます。今ここで学ぶ一人ひとりを大切にし、これからの世界で本当に力を発揮できる子どもたちが育つ教育を追求していきます。皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

 

■創立100周年を迎える自由学園が目指すこと 自由学園理事長 村山順吉
創立100周年を迎える自由学園についての思いを、本ホームページ内「理事長メッセージ」に掲載しております。どうぞご覧ください。
https://www.jiyu.ac.jp/about/index.php

 

■「自由学園だより」 婦人之友2019年7月号(6月15日発売)に掲載
「次の100年に向けて」と題して、学園長の高橋和也が、自由学園が「共生共学」を目指すその意味について書きました。どうぞご覧ください。

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