2021年3月13日(土)午前10時より、自由学園第99回卒業式が記念講堂で行われ、最高学部4年課程の男子女子21名、2年課程の女子2名が卒業いたしました。幼児生活団から19年間学んだ人もいます。
今年度自由学園は創立100年目を歩んできました。会場正面に掲げられたJIYUの旗には100個の星があります。
今日は雨天となりましたが、毎年卒業式の折に必ず飾られる黄色のバラの花が、会場にあたたかさを添えていました。
今年も新型コロナウィルス感染症予防のため、会場には新卒業生とその保護者の方々、教職員が集うことにしました。最高学部および男子部・女子部の在校生は数名ずつ会場に列席しましたが、それ以外の人たちはZOOMを通して卒業式に参加しました。
■第99回卒業式プログラム
新卒業生入場
聖書朗読 ヨハネによる福音書8章より(自由学園の校名の由来となった箇所)
讃美歌 453番 新卒業生
卒業証書授与
卒業に際して 新卒業生代表
卒業生におくる言葉 学園長 高橋和也
祝辞 最高学部長 渡辺憲司
卒業研究報告
校歌 自由をめざして
新卒業生退場
■卒業式の様子から
ステージ上は、左から理事長村山順吉、最高学部長渡辺憲司、学園長高橋和也。新卒業生は音楽科教師・講師の演奏で入場した。
新卒業生が讃美歌453番を歌う。
卒業証書授与 最高学部4年課程
「卒業に際して」4年課程新卒業生代表 小林 遼
卒業証書授与 最高学部2年課程
「卒業に際して」2年課程新卒業生代表 藤田 明日香
卒業生におくる言葉 学園長 高橋 和也
祝辞 最高学部長 渡辺 憲司
卒業式を終えて退場する新卒業生。拍手の中、中等科以上のウィンド・オーケストラメンバーが演奏して送りだした。
今年の卒業式では来賓演説にかえて、今年度をもって退任する最高学部長の渡辺憲司が、祝辞として新卒業生に向けて話をしました。
本日4年課程を卒業した新卒業生が自由学園の男子部・女子部中等科に入学した2011年は、東日本大震災が起こった年でした。卒業する年はコロナ禍にあり、新卒業生が自由学園で過ごしてきたこの10年間には、日本・世界で実に多くのできごとがあり、それを実体験してきました。そのような社会の中にあって、自由学園の生活で折々に考え行ってきたこと、友と学んできたことが、これから社会に出て行った時に発揮され、伝えられていくことを願っています。
式の最後に、高橋学園長が新卒業生に「行ってらっしゃい」と送り出すと、新卒業生は「行ってきます!」と答えて、会場を後にしました。
会場の列席者数は限られましたが、心のこもった卒業式となりました。多くの方々のお力添えにより、無事卒業生を送り出すことができましたことを感謝いたします。
■渡辺憲司最高学部長の祝辞
学部長ブログ「時に海を見よ その後」
『第176回 2021年3月13日 最高学部第99回卒業式祝辞 「自由をめざして」と共に』
https://www.jiyu.ac.jp/college/blog/ga/65216
■新卒業生に記念にお贈りした自由学園パン工房製のカステラ
今年も卒業式後のお茶の会などを控えることにしましたので、記念に自由学園パン工房製のカステラを各部の新卒業生に贈りました。
学園の地元東久留米特産の柳久保小麦を使ったカステラで、JIYUの焼き印が入っています。
最高学部の新卒業生には、イチゴを使ったカステラと合わせて紅白のカステラを贈りました。