2022年3月12日（土）、春らしい穏やかな天気に恵まれた本日午前10時より、自由学園卒業式が記念講堂で行われ、最高学部4年課程の男子女子23名、2年課程の女子５名が卒業いたしました。幼児生活団から19年間、または17年間学んだ人もいます。
昨年4月に創立100周年を迎えた自由学園にとって、今日は記念すべき第100回の卒業式となりました。
今年も新型コロナウィルス感染症予防のため、会場には新卒業生とその保護者の方々、教職員が集うことにしました。最高学部および男子部・女子部の在校生は数名ずつ会場に列席し、それ以外の人たちはZOOMを通して卒業式に参加しました。
■第100回卒業式プログラム
新卒業生入場
聖書朗読 ヨハネによる福音書8章より（自由学園の校名の由来となった箇所）
讃美歌 510番 新卒業生
卒業証書授与
卒業に際して 新卒業生代表
卒業生におくる言葉 学園長 高橋 和也
来賓祝辞 末吉 竹二郎様（国連環境計画金融イニシアティブ特別顧問・WWFジャパン会長）
卒業研究報告
校歌 自由をめざして
新卒業生退場
■卒業式の様子から
ステージ上は、左から理事長 村山順吉、来賓 末吉竹二郎様、学園長 高橋和也
卒業証書授与
「卒業に際して」4年課程新卒業生代表 宮代 安希子
「卒業に際して」2年課程新卒業生代表 曽根 彩子
卒業生におくる言葉 学園長 高橋 和也 ステージの絨毯は新卒業生2名がデザインし、染色・織りで制作したもの
来賓祝辞 末吉 竹二郎 様
卒業研究報告 4年課程 廣瀬 奏 2年課程 二宮 未美里
新卒業生退場 中等科以上のウィンドオーケストラの演奏で送られる
卒業式のはじめに聖書朗読の後、讃美歌510番を歌う新卒業生
本日4年課程を卒業した新卒業生が自由学園の男子部・女子部中等科に入学したのは、東日本大震災の翌年でした。
震災からの復興、地球温暖化の問題、多様性に関する課題、コロナ禍と、この10年は自由学園も日本・世界にある様々な課題と共にあり、これまで経験したことのないような事態に対応しながら、生徒・教師が共に乗り越えてきたことも多々ありました。よりよい社会とはどうあったらよいのかということについて考える機会の多い10年だったと思います。
新卒業生の皆さんには、自由学園の生活で折々に考え行ってきたこと、友と学んできたことを大事にして、これから社会に出て発揮していかれますようにと願っています。
式の最後に、高橋学園長が新卒業生に「行ってらっしゃい」と送り出すと、新卒業生は「行ってきます！」と答えて、会場を後にしました。
多くの方々のお力添えにより、無事卒業生を送り出すことができましたことを感謝いたします。
記念講堂前のオカメザクラが咲き始めました
最高学部棟前の梅林は花盛りです
