4月15日は自由学園の創立記念日です。創立95周年を迎えた今日、初等部以上・女子部・男子部(中等科・高等科)、最高学部(大学部)の全校生徒・学生が記念講堂に集まり、高橋和也学園長による創立記念礼拝をしました。
礼拝に先立ち、熊本での地震の被害に遭われた方を思っての黙祷が行われ、続いて讃美歌74番(95年前の今日、創立当初の校舎自由学園明日館での開校式で歌われた讃美歌)を歌いました。
高橋学園長は、はじめに創立者の羽仁もと子・吉一先生が自由学園を創る時にどのような目標を持っておられたかについて、創立当時の写真と合わせて紹介しました。そして羽仁もと子先生が亡くなられる前に最後に生徒の前で語られた、「自由を本気で実行する人は強くなる賢くなる。本気でない人はくだらない人になる。小さなことでもよいことをすると、それは皆のためになる」ということばを示し、その意味について一人ひとりがよく考えたいと呼びかけました。
また今年の初等部の「気持ちよく力を出す」という目標についてふれ、「自由を本気で実行する人は強くなる賢くなる」ということに通じるとてもいい目標ですと語りました。
その後、初等部6年生代表の生徒二人が羽仁もと子著作集「子供読本」より「力は出るもの出せるもの」を、女子部男子部の委員長がコリントの信徒への手紙2、8章11-12節、9章7-8節の聖句を朗読しました。 最後に高橋学園長は、頭の自由、体の自由を得る以上に、心の自由を得ることは自分にとっても難しいと述べ、皆で自由学園の校名の由来である「自由を本気で実行」していきましょうと話しました。95周年を迎えることが出来たことへの感謝と皆で創る新しい学校への希望を込めたお祈りで礼拝が閉じられました。