女子部・男子部・最高学部始業式/近況 - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

女子部・男子部・最高学部始業式/近況 - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

近況

女子部・男子部・最高学部始業式

2011年4月18日

 記念講堂に3部が集まり、新年度の始業式が開かれました。高等科、最高学部に進学した生徒・学生の氏名点呼をした後、矢野恭弘学園長による礼拝を共にしました。
 矢野学園長は、自由学園はひとつの家族である。共に喜び、共に悲しむ。互いが家族のように親しみを持って互いに切磋琢磨していくということを改めて思い起こしたいと語りかけ、新年度に際して、3つの目標を述べました。

1.各部間のつながりをよくする。
  他の部とのつながり、上下のつながりをよくし、お互いに高めあうように。
2.自由学園らしい勉強ができるように。授業時間もよりよくしたい。
  自由学園は「復習」を大事にしてきた。試験のための勉強でなく、真の実力をつけるための勉強をしたい。
3.東日本大震災を自分のこととして受け止めること
  私たちにどのような救援活動ができるのか。大震災による被害で多くの人が大変な時を過ごしており、
  国としても総力挙げて対処していかなくてはならない今、自由学園も社会のために力を出したい。
  今は生き方を問われている時だ。自分達の生活を見直し、簡素で質素な生活ができるように。
  たとえば電気の使用量についても、毎日調べて、電気の使い方を自分達の生活の中であらためて考えたい。
  地震に関して、学問的にも勉強すべきことは沢山ある。

 最後に学園長は、創立者の一人羽仁吉一が27歳の時に書いた文を、「我が愛する生活」(自由学園出版局発行)から引き、生徒への言葉の締めくくりとして読みました。
「理想の人、理想の生涯」より 
 『神を畏れ、人を愛し、気節をとうとび職分を重んずる真のゼントルマン。これ我らが理想の人なり。善き信仰、善き品性、高尚なる思想、質素なる生活、これ我らが理想の生涯なり。我らは自らこれを期するのみならず、進んでこれを若き友人の間に伝えんと欲す。』

始業式では、自ら震災救援活動の係となって、春休み中も被災地や避難所へ赴いた最高学部生数名が、3部の生徒・学生に向けて画像も見せながら報告をしました。学園の中で被災地の方々のために作ったり、用意できるものも沢山ある。これから3部で組織を作って相談し、教師とも相談しながら救援活動を実施していこうと呼びかけました。

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