10月19日(水)東久留米市主催「市民大学」が自由学園で開催される/近況 - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

10月19日(水)東久留米市主催「市民大学」が自由学園で開催される/近況 - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

近況

10月19日(水)東久留米市主催「市民大学」が自由学園で開催される

2022年10月21日

10月19日、東久留米市主催の「市民大学」が自由学園記念講堂で開催され、地域在住の方々約50名が来校されました。
昨年はコロナ禍で別会場で行われたので、自由学園での開催は2年ぶりです。会のはじめには東久留米市教育委員会教育部長の小堀高広様より、学園との交流にも触れたご挨拶がありました。
 
「市民大学」では、中期コースの1講座として、毎年自由学園の教職員が講師を務めて様々なテーマでお話をさせていただいており、地域への貢献と交流の場の一つとなっています。

 

今年は学園資料室主任研究員・『自由学園一〇〇年史』編纂委員の村上民が講師を務めて、創立100周年に際し刊行された『自由学園一〇〇年史』の中から、「学校から社会へ ~『自由学園一〇〇年史』にみる地域社会との関わり~」と題してお話ししました。
自由学園の創立当初の様子から、現在地の東久留米市に移転した当時のこと、戦時中のこと、また、学校から社会へと働きかけた例の一つとして、地域への貢献と交流を願い行った様々な活動について、映像もお見せしながらお話ししました。
現在も、未来につなぐ活動として、環境、子どものための活動、文化など、いろいろな分野で東久留米市をはじめとする地域との活動・交流が行われています。

 

また会場内に、関連する当時の資料を一部展示してご覧いただきました。
1枚目の写真の絵は、1926(大正15)年当時の 開発前の学園用地(久留米村南沢)を 生徒が写生したものです。
「学生生活帖」という初期の女子部生徒による写生をまとめた1冊に納められている絵です。
周囲に住宅はなく、赤松の林に雑木林、田んぼに畠、草むらが拡がっていた様子がよくわかります。
2枚目の写真は1936(昭和11)年の女子部高等科2年の生徒の「生活帳」で日々の生活の予定等が丁寧に書き込まれており、当時の様子がわかります。
3枚目の「東天寮日誌」は、男子部が創設された1935(昭和10)年のもので、創立者の一人羽仁吉一が表紙を筆で書いています。
その他、現在は国の有形文化財に登録されている東久留米市柳窪の「村野家住宅」を昔の学園生徒がスケッチした絵などもあり、皆さま関心をもってご覧になっていました。

  • 「学生生活帖」より女子部生によるスケッチ(1926年)

  • 「生活帳」女子部高等科2年(1936年)

  • 「東天寮日誌」羽仁吉一による表紙(1935年)
会の終了後は、希望者の方々に学園キャンパス内をご案内しました。
現在地への移転当初に建った初等部や女子部の校舎群をはじめ、講座の内容と関わりのある樹木や立野川、戦没者慰霊碑などをご覧いただき解散しました。

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