フィールドサイエンスゼミの4年生が日本地下水学会秋季講演会で口頭発表をしました/研究・実習 - 自由学園 最高学部(大学部)/ 最先端の大学教育

フィールドサイエンスゼミの4年生が日本地下水学会秋季講演会で口頭発表をしました/研究・実習 - 最先端の大学教育【自由学園 最高学部(大学部)】

研究・実習

フィールドサイエンスゼミの4年生が日本地下水学会秋季講演会で口頭発表をしました

2022年11月1日

2022年10月27日〜29日に長野県松本市の松本商工会館を会場に開催された日本地下水学会2022年秋季講演会で、フィールドサイエンスゼミ所属の鈴木祐太郎さん(4年生)が卒業研究の一環として取り組んでいる研究の一部について、研究グループを代表し15分間の口頭発表をしました。発表題目は「荒川水系黒目川南崖線中段に位置する自由学園校内谷地部の地下水流動調査」です。

 

発表の様子

 

発表で用いたスライド(鈴木)

 

鈴木さんは卒業研究の一部として、治水・利水・環境の観点から、自由学園南沢キャンパスの低地部の地下水流動を捉えることに取り組んで来ています。また費用対効果に優れる地下水の自動観測システムなど、同時にその手法についても開発・提案して来ています。また取得した地下水のデータは自由学園水文・気象観測室との連携により、体操会に向けて大芝生下の地下水情報を学内に共有したことや、最近では湧水や河川の保全に取り組む市民や大学等の見学受け入れなど、情報発信にも力を入れて来ています。

発表を終えた鈴木さんは「今回の発表の内容は、フィールドサイエンスゼミで過去2代に渡り調査を継続して来たテーマで、今年4年目です。学部では通常こうしたデータを取得する期間は長くても1年程度に限られる傾向にありますが、本研究では先輩から引き継いた調査を基に、更にその範囲・期間を拡大・継続する形をとりました。長期に渡るデータを収集したことで、様々な変化が捉えられ、考察につなげることができました。今後は、卒業研究として取りまとめて行きたいと思います」と話していました。

また松本訪問の機会を活かし、「平成の名水百選:まつもと城下町湧水群」周辺23箇所の自噴井と、周辺河川数十箇所の水質調査も実施し、比較のためのデータを取得しました。また最終日の29日は、学会企画のエクスカーションツアーが開催され、大町市のサントリー天然水北アルプス信濃の森工場、安曇野市の「昭和の名水百選:安曇野わさび田湧水群」周辺の大王わさび農場、安曇野わさび田湧水群公園(憩いの池)、あづみ野排水路などを見学することができました。

 

松本城下「源智の井戸」

 

大王わさび農場脇の湧水河川(蓼川)

 

なお、同学会では環境文化創造センター(最高学部)の吉川も「荒川水系入間川上流域・埼玉県飯能市周辺の湧水・河川水の広域多地点調査」と題して発表しました。こちらは「飯能・名栗フィールド」の活用に向けたオリジナルテキストの制作や、地域へのフィードバックを念頭に、2021年9月から集中的に湧水・河川の水質的特徴について調査した成果について、速報として取りまとめたものです。調査には最高学部の学生も参加しました。

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発表で用いたスライド(吉川)

 

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フィールドサイエンスゼミでの過去の発表
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(2022/5/21)4年生と学部教員が日本地下水学会で口頭発表をしました
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文・写真:吉川 慎平(最高学部教員・環境文化創造センター長)

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