染色クラスの1年目は、絹、毛糸、木綿やアイなどを使い植物染めの基礎をしっかりと学ぶ。
2年目からの研究クラスでは、何をどんな色にどの植物を使って染めるか、講師にアドバイスを頂きながら自ら考えて染める。
今年度の1回目は、「春の植物」がテーマ。
いつものように皆でキャンパスを歩き、染めたい植物を探し、摘み取って染めの作業に入った。
ツバキの葉と枝、カラスノエンドウ、シロツメクサはよく見かける植物。どのような色に染まるか楽しみである。
鉄とミョウバンを使い媒染(染色の過程において染料を繊維に定着させる工程のこと)し、2色に染め分け、折り紙絞りをした学生もいた。当人いわく、「糸を解くまでどのように染め上がっているか分からないので、ワクワク、ドキドキしながら染めました。意外な色に染まって喜んだり、思っていたのと少し違っていてガッカリしたり。でもそれが植物染めの面白いところです」。(荒川和代)