12月12日 LA「みんなの日」/「みんなの日」の様子 - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

12月12日 LA「みんなの日」/「みんなの日」の様子 - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

「みんなの日」の様子

12月12日 LA「みんなの日」

2020年12月27日

12月のLA「みんなの日」が12日(土)に開催された。

礼拝でお話しする「忘れられない人々」は、城野 葉子さん(1期生)

中学から自由学園女子部に入学して寮生活を始めた。1年目の夏休みが終わり帰寮した時、ホームシックになって泣いていると、その時室長だった小谷野さん(現・LA副リーダー)に優しく励まされ元気になることができた。小谷野さんにはその後の人生でも学園の仕事を通して励まされることになり、また清風寮は、前に進めるようになった私の忘れられない場所になった。

 

 

 

 

「教養講座」

総合研究大学院大学・先導科学研究科教授の蟻川謙太郎さんの「チョウの眼から生き物を見る」という大変珍しい研究のお話だった。

LAの「教養講座」の良さは、個人的には興味を持たなかった話題や、今まで接することのなかった世界に半ば自動的に受講しなければならないということであって、このことによって全く新しい気づきや今まで知らなかった世界の興味の扉を開いてくれることだ。私にとって今回の講座はまさにこれで、これまで思いもよらなかったチョウの世界に導いてくれた。

 

 

 

 

 

 

 

色覚、色の恒常性、感稈など、専門的なお話を分かりやすくお話いただき、特に多くの課題を検証するための実験方法や蝶の飼育や調教の工夫、蝶は口と足裏で味覚を感じる、蝶の種類によっては“耳がある”などの話は面白く聞いた。さらに、蝶の研究が現代の害虫防除、ロボティクス、航行技術など私たちの身近なところに活かされているなどは、これまで想像もしていないお話だった。

                        恵良 泰夫(1期生)

 

「午後の集い」落語鑑賞会

午後はLA協力委員会が企画。三遊亭楽生師匠をお招きして落語会が開かれた。舞台にはアート&クラフト部で作られた赤いクリスマスツリーが飾られ、正面には毛氈で手作りの高座が作られた。始まる直前まで師匠自ら音響チェック、高座に対するプロ意識が伝わってくる。

  三密を避けるために扉は開いたままで、参加者は皆マスクをして座席も一人おきに座って聴く。

  出囃子の中、グレーの着物に羽織で登場。始めの噺は「寿限無」。何回も繰り返される寿限無の長い名前に笑い声がどんどん高まっていく。

続いては「芝浜」。黒の紋付きに着替えての登場。暮れと言えば芝浜が演じられるとか。大酒飲みで棒手振の魚屋の勝ちゃんが大金を拾ったことから話が始まる。借金取りに追われる大晦日の庶民の暮らしぶりや噓をついてまでも夫を思う妻の情愛が伝わる噺だった。みな笑顔になって拍手喝采。

  生で落語を聴ける喜びを味わえたひとときだった。

                   安田 葉子(LA協力委員会委員)

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