リビングアカデミーには、普通の学校と同じように“部活”もあります。その一つが「ホタルの会」。自由学園の一角を流れる立野川のほとりにホタルを飛ばすことができないか?と学生の有志が考えて立ち上げた、“自主的な部活動”です。もちろん、住宅地の真ん中にホタルを自然発生されることは、決して容易ではありません。結果にとらわれることなく、「自然に学び、自然と共に生きる人」となることを目標に、さまざまなテーマで部員の親睦を図りながら、息長く取り組んでいく方針です。
6月17日は、まず自由学園の教員として自然にかかわる教育に長く携わってこられた矢野惇子先生から、こうしたテーマに関する自由学園の取組みについてお話をうかがいました。
最初に、立野川が流れる自由学園の実習農地=「新天地」へ行って実地見学。そして、自由学園女子部の生徒たちの研究活動を描いた記録映画(「水清きふるさとを」)を見ました。昭和40年ころ、都市化の波が始まり立野川の水質が急速に悪化した時に、生徒が自分たちの問題意識にそって、水質汚染の実態を科学的に調査し、さらに社会的な背景をも深堀りしていった活動が描かれています。ちょっと感動的でした。
新天地のリビングアカデミー農地では、サツマイモが芽を出し(近況「5月31日(水)サツマイモを植えました?!」)、ナスが美味しそうな実を付けていました。