12月25日「みんなの日」/「みんなの日」の様子 - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

12月25日「みんなの日」/「みんなの日」の様子 - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

「みんなの日」の様子

12月25日「みんなの日」

2022年1月22日

コロナ感染拡大のための緊急事態宣言で延期となっていた5月の「みんなの日」の“補講”として設定した日だったが、コロナ感染も少し落ち着きをみせていることもあり、100人近くの出席があった。

礼拝:讃美歌は、109番クリスマスでもあり、なじみのある讃美歌。

[忘れられない人々]:笹井惠利子さん(4期生)

小学校からの親友が「あこがれの人」。私は、彼女の弾くピアノが、大好きだった。彼女によって、音楽の素晴らしさと、歌う楽しさを、知ることが、でき、 又「あこがれ」は、簡単には手に入らないことを学んだ。歌を歌いたいとの気持ちは、リビングアカデミーの入学につながり、個性豊かな、仲間との出会いへとつながった。もう一人の「あこがれの人」は、8月に亡くなられた、市岡先生(私たちはイッチーとよんでいた)。ある日の会議に参加された日のイッチーの服装は、全身黒尽くめ。黒の革ジャンを着こなす姿に「いくつになっても、粋なおしゃれを、したいなぁ~」と、あこがれてながめていた。 

[教養講座]「日本の森林の昨今・そして未来は」 

速水林業代表取締役 速水亨氏

速水氏は、日本で初めてFSC(Forest Stewardship Council森林管理協議会)という環境や将来のことを考慮して林業を営む人や企業にのみ与えられる認証を取得した方。

自由学園は、以前より学生の教育のために行ってきた植林を先代のお父様の代からお世話になってきた。又、2021年11月に三重県紀北町と自由学園が、今後も林業を教育として行っていくための調印の際にもご尽力をいただいている。

日本国土の山林の状況や木材の利用の状況についてお話しいただき、これからの日本の林業のあり方についてとても多くのことを考えさせられる講義をして下さった。

中でも特に印象に残ったお話は、「私たちが木を使うと知らないうちに人権侵害をしている」ということだった。林業の現場はうまく循環しておらず、伐採ばかりが増えていて植林はほとんどされていないのが現状であり、特に日本は輸入ばかり頼っているとのこと。

木が伐採され森が減ってしまったジンバブエなどでは、薪を集めるのに女性が10キロ以上歩いていかねばならず、子供も手伝いなどで勉強出来ない環境に陥っている。森が無くなることの弊害がそのように起きているということに衝撃を覚えた。

今、世界はそのような商品を使わないようにしようという動きが盛んになっており、FSCという責任ある森林管理のマークを、商品につけているとのこと。

自分たちが気づかぬうちに、日本や世界の森林を破壊していることにも意識しながら生活することの大切さを教えて下さった。

[午後の集い]

午後は、100周年を迎えた自由学園の歴史をアーカイブス映像を使って振り返り、学園教育の歴史と思想の上にリビングアカデミーが設立されたことを確認した。

創立当時の生徒の様子や、創立者の姿・10年ごとに行われた記念行事の際のお客様の様子やその方々を迎える準備をする生徒たちの働く姿に、教育の一端を見たように思えた。

年末の一日を仲間と共にして、コロナ感染拡大が広がらないことを祈りながら帰途についた。

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