今日は自由学園最高学部の学部長、渡辺先生の講演がありました。リビングアカデミーのサロン講座は、広く世の中から講師をお招きしているので、自由学園の先生の講演は意外に少ないのです。テーマは「江戸の環境」。ちょっと難しそうですが、江戸時代の女性たちが世界的に見ても高い教養を持っていたこと、中国・韓国の教科書文化と日本の読み物文化の比較、紙屑ひろいの人たちと下肥取りの人たちとの社会的ステータスの違いまで、楽しいエピソード満載で時間を忘れました。
しかし、その一方で、「江戸時代の環境問題を美化するだけでなく、その裏にある人権思想の希薄さや社会の固定化など、マイナスの面にも目を向ける必要がありますね」と真面目なお話も…… これが、リビングアカデミーのいいところなんです。