10月28日(土)「みんなの日」の午後は映画会でした/近況 - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

10月28日(土)「みんなの日」の午後は映画会でした/近況 - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

近況

10月28日(土)「みんなの日」の午後は映画会でした

2017年11月3日

自由学園卒業生、纐纈(はなぶさ)あやさんの監督作品、「ある精肉店のはなし」をみんなで鑑賞しました。大阪の貝塚市で102年続いた、牛の飼育から屠畜・解体、そして販売までを一貫して取扱っていた精肉店の日常を、ドキュメンタリーとして描いた映画です。
難しいテーマです。動物の生死を扱う現場、それゆえの偏見、こうしたものがあるため屠畜場の内部が公開されることは少なかったそうですが、監督の真剣な思い、精肉店の方たちと丁寧に向き合う心が、この映画の実現につながったようです。監督は、ある屠畜場の見学に行った時、いのちといのちが向き合う真剣勝負を目の当たりにし、強い衝撃を受け、この映画を撮ろうと思ったと話してくれました。その間、監督にもいろいろな悩みがあったとのことです。しかし、この映画を見ることができて、そして前後に監督のお話を聞けて本当に良かったというのが、リビングアカデミーの学生の感想でした。

私たちはお肉をよく食べますが、その肉がどのような過程を経て店頭に並ぶのか、あまり考えたことはないように思います。しかし、この映画で「ある精肉店」の方たちの仕事ぶりを見て、その工程があってこそ初めて肉を食べることができていたのだと、ズシンと感じました。「彼らは、決して雑なモノ扱いをしていない、丁寧でやさしい手をしていました」、「食べるために生き物を殺すことを残酷だと思う人は、生き物のいのちが自分自身に繋がっているという実感が無いからではないでしょうか」、いずれも纐纈監督の言葉です。多くのことを学んだ午後の時間でした。

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