シモバシラは、林の中に生えるシソ科の多年草です。秋には、白い穂状の小さな花をたくさんつけますが、とても地味な花です。それが、冬の寒い日に、もう一度美しい花をつけるのです。なんと、氷の花です!
冬でも生きている根っこから吸い上げられた水分は、枯れた茎からしみだし、冷たい空気に触れて凍っていきます。こうして氷の結晶=霜柱の花を咲かすのが、シモバシラと名付けられた植物。とても珍しい現象です。
朝、花鳥サークル5人でキャンパス内を散策したときに、「シモバシラの霜柱」を見つけました。9時半にスタートし、初等部のグラウンドでハクセキレイがチチンチチン♪と鳴いているのを観察した後、シラウメが咲いているのを見ていると、すぐそばの笹の茂みからウグイスがチャッチャッと鳴いているのが聞こえてきました。笹鳴きです。そこからケヤキ坂を下り、女子部の前の大芝生が見えてくるとグッと冷え込みを感じます。その道の右側で、シモバシラの霜柱を見つけました。
大芝生には早くも水仙が咲き、毎年いち早く黄色に染まる男子部のイチョウの木には、三羽のメジロがいました。四季折々の野鳥や植物と出会うことができるキャンパスは、そのものが宝ですね。