3月23日(土)本年度最後の「みんなの日」です/近況 - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

3月23日(土)本年度最後の「みんなの日」です/近況 - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

近況

3月23日(土)本年度最後の「みんなの日」です

2019年3月23日

月に一度、リビングアカデミー(LA)の全員がそろう「みんなの日」。いよいよ、本年度最後の集まりになりました。

いつも「みんなの日」は、学生の一人が「忘れられない人々」のスピーチをすることから始まります。自由学園はキリスト教主義の学校なので、ほかの学部等では、先生や生徒がお話をしたり賛美歌をうたったりする「礼拝」の時間があるのですが、LAでは、いろいろなキャリアの人たちが学生であることを考えて、自分の一生で忘れられない思い出を作ってくれた人たちのことを話す時間にしています。

この日は、東大農場(西東京市)の中にある教職員用住宅で子ども時代を過ごした女性がスピーチしてくれました。NHKの朝ドラではありませんが、小学校の担任の先生は大の発明好きで、白衣のポケットにいつもネジや工具を忍ばせていたこと、その先生の影響で入った「発明工夫クラブ」が、今でもちょっとした工夫で生活を豊かしようとする習慣につながっていることなど、とても印象的なお話でした。

続いて、「みんなの日」のメインである教養講座。今回は、料理研究家の植木もも子先生が、「健康な心身を保つ“薬膳”の知恵と工夫」という題で講演してくださいました。先生は、自由学園女子部を卒業した後、日本の食生活ジャーナリストの草分けであった岸朝子さんらに師事し、フード・スタイリストとしてのキャリアを踏み出した方です。そして、中国医学や中国哲学を長年にわたり研究され、“薬膳”についての知識体系も身に付けられました。今は、国際中医師・国際薬膳師として活躍しておられます。

講義は、陰陽・五行の考え方から始まり、気・血・津液の話へ。漢字が多くて難しいと思った学生もいたようですが、ポイントは「身体のバランスを取り、身体を健康にする食事」のこと。それならば分かります。これまで「みんなの日」で聞いた講演、例えば「私たち生物に忍び寄る危機」などの講演とは、ちょっと違った感じのお話でしたが、これも脳や精神のバランスを取るために役立つのだろうなと思いました。

講義が終ると、いよいよ楽しい昼食です。場所は自由学園初等部の食堂で、講師も事務局スタッフも学生も、みんな揃っていただきます。食事は初等部の厨房で専門の調理師さんが手作りしてくれるのですが、配膳も盛り付けも学生が手分けして行います。初めは少しとまどった人もいましたが、年度末になると、みんな手なれたもの。テキパキと進めています。今日のサプライズは、野菜サラダ! LA学生が学園キャンパスの中の農地で育てた大根が、たっぷり入っていました。小さめの根っこと大きな葉っぱがサラダにはぴったり。食事を大切にする自由学園ならではの楽しみです。

6年生を送る会の飾りが残った初等部の食堂で、私たちが小学校のころの昼食を思い出すナチュラルな食事。私たちの年代には、これがとても嬉しいのです。

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