11月26日(木)、第2回目の市民講座が行われた。先週の第1回目では、私たちに身近な地震(南海トラフ地震・首都直下地震)や豪雨について、その具体的な姿を知ってもらい、”正しく恐れる”という心構えの重要性をお話ししたわけだが、今回はそれを受けて、それぞれの自然現象(誘因)が実際に東村山市で発生した場合に、どういった被害となって表れるのかということをお伝えした。
これを考える際に必要な要因として、”自然素因(土地や地盤など)”と”社会素因(人口など)”が挙げられる。実は同じ自然現象(誘因)でも、素因の条件が異なれば、被害は全く違ったかたちで表れるわけで、そこを押さえた防災活動を行っていなければ、有事の際に、それまでの準備が上手く機能しないという事態になりかねないということが言われている。
残念ながら昨日用いたデータは、東村山市全体をまとめたものであったため、参加者により身近なデータとしてお示しすることはできなかったが、素因から見えてくるそれぞれの被害想定に対しては、少なからず危機感を持って受け止めていただけたのではないかと推察する。
来週がいよいよ最終回ということになる。ここまでの2回の内容を踏まえて、実際の被災生活(避難生活)について考えていただこうと思っており、「なぜ自助なのか?」という問いへの答に、”共感”と”納得感”を持ち帰っていただけるようにしっかりと準備をしたい。
危機管理本部 蓑田圭二

