TOKYO854くるめラ「ギュッと防災講座」2月3日(木)/安全への取り組み お知らせ・活動報告 - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

TOKYO854くるめラ「ギュッと防災講座」2月3日(木)/安全への取り組み お知らせ・活動報告 - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

安全への取り組み お知らせ・活動報告

TOKYO854くるめラ「ギュッと防災講座」2月3日(木)

2022年2月4日

今回は、地震の揺れに因る建物被害の低減、特に、倒壊から命を守るということをテーマにして、お話をさせていただいた。こうした建物の倒壊を防ぐということでは、耐震改修工事を行うというのが、最初に思い浮かぶことではないだろうか。実際この方法は、リスクを確実に低減させる最も確かな方法だろうとされている。

この耐震改修工事に対しては、地方自治体が助成金制度を設けており、東久留米市では、改修に要した費用の3分の1以内かつ60万円が限度とされている。また、清瀬市は30万円、小平市では100万円が上限とされ、お住いの地域によって、助成金額に違いが見られるものの、利用できる制度があるというのは心強い。また、耐震改修工事が必要かどうかを判断するために、木造住宅耐震診断助成制度というものも利用できるようになっている。(各制度の利用には、様々な条件が設定されていることから、詳しい内容は、各市ホームページで確認していただきたい。)

ただ、仮にご紹介したような制度が利用できたとしても、改修工事を実施するには、まとまった額の費用を準備する必要があり、すぐに工事を実施するというわけにはいかないのが現実だろう。そこでまずは、大きなコストをかけずとも行える対策を考えてみたい。

建物の倒壊に伴って生じるリスクの内、最も低減させたいリスクは、命のリスクではないだろうか。それを踏まえると、例えば、阪神淡路大震災などで倒壊した木造住宅の中には、1階部分が倒壊しても2階部分が無事であったというケースが見られることから、寝室を2階へ移すことで、夜間・早朝の地震の揺れから命を守ることができる可能性が高まるように思われる。また日中であっても、壁に掛けてあるものや上から吊ってあるものの下が、生活の中心とならないようにするだけでも、リスクの低減効果は期待できるはずだ。併せて、労力は必要になるが、家具の移動や固定といったことも、コストをかけずに行える取り組みの一つに違いない。

まずは、すぐにでもできそうな対策を具体的に行っていただき、ご自分やご家族の命を守ることに繋げていただきたいと思う。

危機管理本部 蓑田圭二

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