TOKYO854くるめラ「ギュッと防災講座」2月17日(木)/安全への取り組み お知らせ・活動報告 - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

TOKYO854くるめラ「ギュッと防災講座」2月17日(木)/安全への取り組み お知らせ・活動報告 - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

安全への取り組み お知らせ・活動報告

TOKYO854くるめラ「ギュッと防災講座」2月17日(木)

2022年2月18日

今回の放送では、「地震火災」が発生する仕組みを取り上げた。地震の揺れに因り家屋が倒壊してしまうと、亡くなってしまう方が増えるとと同時に、火災の発生リスクも高まってしまうことはこれまでにも触れてきたが、その出火原因の多くは、電気が関連していると言われている。

例えば、阪神淡路大震災では、火災によって7千棟を超える住宅が焼失したと言われている。その内、出火原因が特定できた火災の中で、最も多かったのが”電気機器や電気配線に関する火災”であった。 また地震直後には停電が発生し、その停電状態が解消され、電気が回復した通電状態になったことをきっかけにして、地震直後に出火していなかった場所でも火災が発生している。この現象を「通電火災」と呼ぶ。

この「通電火災」を電気ストーブで説明してみると、電気ストーブは、転倒すれば自動的に消火装置が働くが、多くの場合、石油ストーブなどのように、揺れを感知して消火するようにはなっていない。つまり、電気ストーブが立ったままで停電をすれば、一時的には熱源では無くなるが、停電が回復し、電気ストーブも立ったままの状態であれば、再び熱源として動き始めることになる。そこへ、地震の揺れが原因で可燃物が近接するような状況が起きてしまえば、それが原因となって火災が発生してしまうという仕組みだ。

ある調査結果によれば、電気ストーブから可燃物までの距離が50㎝未満で使用していると回答した方が57%、それを1m未満までに範囲を広げると、実に85.5%にもなる。この数字は、それくらい安全だという認識で、電気ストーブを使用していることの裏返しでもあるだろうが、そうした意識が、地震発生時にはリスク要因になってしまうことを是非ご理解いただきたい。

こうした電気が原因となって発生する火災に対して、現在、「感震ブレーカー」の設置が推奨されている。助成制度を用意している自治体もあることから、お住まいの地域の行政ホームページを確認していただけると良いと思う。事前の備えを通して、ご自分やご家族の命を守ると共に、財産や地域も焼失から守ることができるように、今からでも具体的に動いていただけると幸いである。

危機管理本部 蓑田圭二

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