今世界が直面する緊急の課題の一つが「気候危機」である。中等科2年生の技術・家庭の授業は本格的な共学化を前に男女混合の2クラスで授業が行われている。そして2学期のはじめに「気候変動」をテーマとして学ぶことになった。
最初の2時間連続の授業(9月5日/12日)では、最高学部生が4月から行っている自主研究「RO農法への挑戦」が気候変動対策になることを説明したあと、「気候変動かるた」をしながら気候変動についてグループごとに考える時間を持った。
続いての授業(9月26日/10月3)は、環境文化創造センターの出前授業として、環境文化創造センターの鈴木康平が授業を担当し、「気候危機に対してできること」をテーマに、各自で思いつくものを紙に書いて提出してもらった。
生徒からは、節電、ガソリン車から電気自動車に代える、エコバックを使う、火力発電ではなく再生可能エネルギーを使う、自転車通勤、無駄に明るい広告をやめる、肉を食べる量を減らす、物を大切に使う、木を植える、地産地消など 多くの意見が出された。そして、生徒から出されたそれらの考えを、どのように整理できるかを考えて黒板に表した。
この夏も世界各地で干ばつによる食糧不足・水不足や山火事、豪雨による洪水・浸水や土砂崩れ、海面上昇による被害が多く報告され、生徒たちも「気候変動」の問題に強い関心を持っていることが感じられた。自分たちの手で野菜を育てること(地産地消)も輸送エネルギーを抑えて気候変動の抑制に繋がっていることを確認することができた。
文・写真:鈴木康平(環境文化創造センター次長・最高学部特任教授)